先日の話
お昼ごはんを食べてる隣で
知らないオヤジが酔っぱらっていた
酔っぱらって誰かと電話で話していた
なんか
いちいち良いことを言っていた
格言みたいなやつを
不覚にも
俺の心にも染み渡ってきそうだった
「そうはさせるか」と
全力で振り払う
振り払って、砕いてやる
でも
砕いたはずのオヤジの言葉が
鋭く尖って突き刺さる
知らんぷりさえ許されぬ
そんな感じ
なんだったんだろう?
あの感じ
感化でも陶酔でもない
あの感じ
ひょっとしたら
意外にも
あんな人が
仙人なのかもしれない
見た目は
シナシナでヨレヨレの
ボロいオヤジなのにね
おしまい