父の日です。

私の父は、1年半前に急逝したのですが、

21日というのは、月命日でもあります。


先日スカイステージで放送された、

朝夏まなとさん主演『翼ある人びと』を観ると、

なんとなく父の事を思います。

物語と父は全く関係ないんですが(^^;)

ブラームスの第三交響曲のせいでしょうか。

その公演での第三交響曲は、

オーケストラではなく、

ピアノの音だけで表現されるので、

余計心に沁みこむ気がします。



舞台では、ブラームスの遺品を整理するシーンから始まります。

ブラームスの古い友人である老年になったルイーゼが、

ブラームスのピアノで、ポロン、ポロンと、

切ないメロディーを奏でています。

そばには、晩年のブラームスの世話をしていた

お手伝いの老婆カタリーナが、

ふとその曲に気付き、話し出します。

「その曲、あたしの好きだった曲だね。

それを聴くと、ここ(心臓のあたりを押さえながら)が'ちくん'とするのさ。

死んじまった人や、昔好いた人を思い出してね。

遠い思い出をね。(扉の外に向かいながら)

きれいな秋の空の歌だ」


そして、1人ピアノを弾くルイーゼのセリフ・・・

「秋の空の歌・・・

ヨハネス・ブラームスがあの家にやってきたのは、

秋の初めだった。

なんと遠い思い出だろう・・・」


公演での演奏、映像ではないですが、
Youtubeで見つけました、ピアノ1本だけの『第三交響曲』



父が他界したのは、晩秋に差し掛かる頃でしたが、

なんとなく重なるんです。

何度も言いますが、内容と父は全く違うんですよ苦笑


それなのに『翼ある人びと』は、

こうして、琴線に触れて、

色んなことを感じさせてくれる、

美しくて切なくて暖かい気持ちになる作品です。

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