「君の住む小さな島のすぐ近くの海の中にいるよ。
 君たちの輪に入りたいけど恐がらせてしまうかもな。」

大きな身体がジャマをした

『僕の住む小さな島のすぐ近くの海の中にいるって。
 わかっていたよ、気付いていたよ。
 でもそわそわして近付けなかったよ。』

大きな身体が恐かった

「大きな身体に隠れた小さなハートに気付いて。
 君たちと何一つ変わらないんだよ。
 いつか笑い合える日が訪れた時に見せるよ。
 毎日掃除して綺麗になった海の中。
 そこに咲いた色とりどりの花。」

ある晴れの日の昼下がり
海の中では日向ぼっこ
するとその時花たちの根がお鼻のあたりをくすぐって

大きな大きなクシャミした

小さな島は揺れた
何もかもが壊れた
みんな声あげて泣いた
怖くて悲しくて泣いた

泣き声を聞いて泣いた
「なんて事をしてしまったんだ。」
大きな声で泣いた
「みんなごめんね。」って泣いた

ふと気付けば温かさを感じ
そっと目を開ければ
大きな身体を包む君たちの輪
撫でてくれた手から伝わる『大丈夫だよ。』の声

『みんな綺麗な花見たよ。
 誰も怒ってないよ。
 誰も恨んでないよ。
 誰も悪くないよ。
 もう大丈夫だよ。』

大きな身体に隠れた小さなハートに気付いた
君たちが優しく包んでくれたよ
いつか笑い合える日が訪れたらいいなと思った
あの日見た夢の光景が目の前に
君と僕を繋いでくれた色とりどりの花

「僕はある小さな島のすぐ近くの海の中にいるよ。
 島のみんなは友達だよ。
 毎日会いに来てくれるよ。」





新曲でございます。
この曲はある一枚の絵との出会いから始まりました。

僕の大好きな妖怪芸術家のスタジオマメズさんのお二人がいるのですが。
出会った瞬間から絵も人も大好きになりすっかり大ファンなんです。

そんなお二人が震災後のチャリティイベントに出品していた一枚の絵。

見た瞬間に心が大きく大きく動かされて。
考える間もなく買ってました。笑

その絵はおっきなナマズ君取り囲む優しい顔したたくさんの妖怪君達。

「大鯰(おおなまず)は、巨大なナマズの姿をした、日本の伝説の生物。地下に棲み、身体を揺することで地震を引き起こすとされる。」

と、ウィキペディアにあるように地震と何かしら関係のあるナマズ君。
そのナマズ君を「大丈夫だよ。」って撫でている妖怪君たち。

この絵から何かできないかと思い、悶え苦しみ悩みながら本日この曲に辿り着きました。
自分の中で、自信持って良いものができたと言えます。

心からたくさんの人に聴いてもらいたいと思ってます。
しかし、まだ人に聴かせられるレベルではないので、頑張って練習します。

とにかく、この絵に、この曲に出会えて良かった!!!$新・アルミ缶の上にある蜜柑