私たちは、お墓掃除と、

花を挿したり、本当に汗だくになって、




お墓の取り扱いもよく分からぬまま、

汚くなった古いお供え物など捨てて、


新しい花は私が色を合わせて、綺麗に2つ飾り、


暑さのせいか本当に疲れて帰ってきて、

また何となく、だるくなり



2人で昼寝しようと横になった。




前を振り返り話していた。

私達は、携帯の写真を遡ると、

もう二年前から出会っていて、キャンプをしていたんだね。ほら見て、


笑ってベッドで話していた。

その時M君が、




「生まれてきて、今が一番幸せです、

愛する人が、Yさんのように、頭が良くて、僕に無いものを沢山持っていて、いつまでも綺麗で優しくて、


僕のじーちゃんの墓を掃除してくれた。



Yさんの過去がどうであれ、今のあなたがあなただと僕は信じています。」




私もこんな気持ちは初めてだった。

父の墓参りも毎年するようになり、



他人様のお墓、いや、私はここ守るんだと何となく不思議な、身内のような感覚で、クソ暑い中、

自発的に墓掃除するなど、考えられないなか、無心で、汗だくになり掃除した。




M君の御先祖様のお墓の集落には、地蔵様が沢山いらっしゃって、

水子かな?と思ったらそうだったので、祈った。



本堂に浄土宗と書いてあったけど、


M君の家の宗派は違っていた。

不思議な気持ちになり、

何かあったんだろうなと、推測したが、深読みは止めた。




それより

M君と居るうちに、私も少し優しい心が生まれていた事に気付いた。



クタクタになり家に帰り、


抱きしめ合いながら、

互いに

「私は生きていていちばん幸せです。ずっとそばに居てください。死ぬまで絶対ね」


「絶対に約束します。」


何故か涙が出そうなくらいの幸せを互いに感じた気がした。同じ想いが交錯する。



涙が出るくらいの一体感、幸福な気持ち、

そして微睡みかけた時、





M君の電話が鳴った。

休みの日に珍しくM君のお母様から、


こちらにも聞こえる声で、

何か言っていて、




おばあちゃんが、熱中症気味だから来て欲しい、

病院に連れて行って欲しい



眠そうなM君が、最初、寝ぼけていたけど、

スっと立ち上がって、


「心配なので、実家へ行ってきます。

こんな電話が来たことないし、母が取り乱していたので。」




……ものすごく嫌な予感がした。

正直、何かとんでもない胸騒ぎがした。



「どうかいつもより気をつけて行ってきて下さい。

何度も言った。


私だけ動揺しているだけでMくんは落ち着いていた。


なんだろうこの感じ。

初めて何か霊的なものを感じてしまう。そんなものこの世にないと思っていたが、


この私がこんな胸騒ぎ、


親族の死を迎える時もなかったなんかとてつもない嫌な予感。何事もなければいいけど。


M君が出かけたあと思わず手を合わせた。





私は最近不思議なものばかり見ていた。


家の虹とか



珍しい虹


これらは確実に幸せな感じがした。



その中で、昨日の線香の香りと、テレビ画面のブレ、お盆…。

墓掃除……。


一昨日撮ったおニューのランタンが


何か不気味だった。なんだか分からないけど何度撮っても上手く撮れなかった。


ただ単に繋げてみてるだけなのかもしれない。


それでも払拭できない一昨日の様々な不思議な出来事が、私の心乱した。



線香の香り

だ。


ご先祖さまが何か伝えている…。。。




思うより早くMくんは帰ってきて、

「祖母に、OS1や、ミネラルを買って薬と一緒に飲ませてきたら、落ち着きました。エアコンをつけて、冷やしてあげているうちに、


ねーちゃんとねーちゃんの家族も急に来て、祖母を任せてきました。みんな居るので、もう大丈夫です。


ねーちゃん、かなり疲れていて、実家へ来て少し休むみたいだから、当分安心です。」



それを聞き、ああもう大丈夫だと、

根拠もなく思い、



私は意外に霊感が強いのか?と思った。


確かに幼い頃、色んなものを感じた気がする。



やはりお盆だからなのか…。


線香の香りは、

M君のご先祖さまの守護霊のものだったのか、偶然なのか…。



線香の香り…。


もう一切しない。

もうお盆も最終日。



私は彼の家のお墓の掃除を、これからお彼岸前など、都度やっていこうと決心した。





チャペルウェディングで白いドレスを着ることだけが結婚を誓うものではない。晩婚だが、


他人だった人と家族になっていく深さを感じた。


そして、今日になり初めて今年の蝉の声を聞いた。


来週は私の祖母の十三回忌で、8月に亡くなった人は多く忙しい。


地域ごとに違う法要の仕方。

覚えようと思った。



言霊や、知らせ。

必ずある。

キャンプをして自然に身についたのか気づいたのか…。



私自身も気をつけようと思った。




最後まで御付き合いくださりありがとうございます。帰省して、戻られる方々へ、お気をつけてお帰り下さい。