どうしても、
離婚の仕方が引っかかっていて、
きちんとした話し合いできないで別れて、
ずっとつまづいてた。
次に思いきり進めないというか…。
黒のリングケースは、私は嫌い
そう言ってたから
可愛いリングケース買ってくれたM君。
「早く着けられるようにしようね」
「10年したらどんなの欲しい」
なんにも欲しくなかった。
私は思い切って前夫に、Facebookのメッセンジャーで連絡をとった。
そしたら、話し合える時間までもう経っていて、
お互いにもう幸せで、
それでもやっぱり1度夫婦になった2人、
私は何か切なさを感じた。
私は嘘をついた。
離婚したいけど、怖くて、
「離婚はしない、別居するだけ…」
話にならない前夫にそう言って直ぐに離婚届を出した。彼も署名してるから良いんだと思った。
そこから色々あって、
きちんと話したいと思った。
きちんと終わらせたいと思った。
そしたら、
「あなた達はアウトドアが好きだから、ここ行くといいよ」
何か送ってくれた。動画。
懐かしいあの人が映ってた。
言いたいこと、私は言って、
「もう会うことはないね」
「お幸せに。サヨナラ」
キチンとそれを聞けた。
やっと前に進める気がした。
けれどもやはり涙が出た。
インスタの、私の動画も写真も、私のものも全部捨てたと言っていたけど、
Facebookで、誰かと笑うあの人の腕には、私がプレゼントした腕時計が映っていた。
「Facebookでは私を消してないじゃん…」
憎しみあったとはいえ、一度夫婦になった、情は、直ぐに戻りそうだった。
やっと断ち切り、
誤解も解けて、
完全に他人になった。
これで私も前に進める、
そう思った時、安心とは裏腹に涙が止まらなくなった。
悲しいわけじゃない。
帰ってその話をM君にした。
「ちゃんと別れること、出来た、ゴールデンウィークキャンプ行こう。思い出の場所に。」
初めてM君を意識した中秋の名月を見た場所。
「俺はYさんを絶対に傷つけない。幸せにする。
キチンと別れてくれてありがとう。」
抱きしめて握った手。
私は手荒れが治っていた。
好きだ。この人だけ居ればいい。
もう一緒に住み始めてからだいぶ経つけど、前の時はもうこの時期には終わってた。
今はどんどん絆、深くなる。
私は弱くなった。それはきっと私が私らしくなってきたんだと思う。
桜の花が散り、芝桜が咲いていた。
そのうちハナミズキが咲く。
季節が変わり月日がすごいスピードですぎていくから、鎧のない私は、心が追いついてなかった。
M君が
「何か欲しいもの、ある?」
そう聞いたから、
ほんとにもうなくて、
「キャンプ行きたい。一緒にまた月とか星みたい」
そう伝えた。
「何度も行こう。一緒に居ることは当たり前のようで当たり前じゃないんだから。」
その通りだなって思って、
私の中で前夫をdeleteするのではなく、思い出の1部として共有した。
人生を少しでも共にした人。
きっと忘れることは無いけど、
それ以上に彼を愛していると思った。
最後までお付き合い下さり大変ありがとうございます