私が引っ越してきて、
この街は寂れて見えた。
海がとても綺麗だけど街はしょぼく、看板も色褪せてる。
スーパー以外何にもない。
買い物はほぼネットで…。
お義母様に見られても大丈夫な部屋に掃除してたら、
スーパーのレシートやらポイントカードやら。
最初は何にもなくて
物は2年経ってもそんなに増えてないけど、
寂しくて実家へ帰ってばかりいた私が、
空き地みたいなところで彼が初キャンプしてるとこ見に行って、
思いのほか楽しそうで
夏の終わり、初秋ににテントで寝た。
そこから私の方がハマったのは、朝の空気や、
テントっていう漠然と憧れてたものが、初めてこんなにちゃんとしてるもんなんだって感動したのと、
星が手に届くくらいに近くて、
朝、日が昇る時の静けさと美しさが、
生命のように体に染み込んだ。
私達だけで出来るわけないと最初は思った。
まだ全然出来てないけど楽しむことが私達のコミニュケーションとなり、
生きる気力を再度得た。
私のようなメンタルの病の方にはとてもいい治療だとも思う。
社畜で疲れ果てた人も、なんやかんや疲れ果てた人も、外に出ること=日常を一旦捨てる=常識枠からの柵から外れる
内側に籠らない。
どんな薬でも治らないものは治らない。
コロナも減らない。
電車乗って少し行けば街に出れる。
逆年の差カップルだった私達は、本気でぶつかり、
互いをやっと認め合うところまで出来た。
揉めに揉めた家計も今月〆日
家賃以外のものこれで抑えるのって(食費はキャンプの材料も入ってる)なかなかすごくない
気のせいかも?もっとやんなきゃだめ?
年の差がなかったらもっと簡単だったのかもしれない。
この街に前とは違う想いを持つのと同じように彼に対しても恋人ではない( ˙-˙ )なにかの、愛着が湧いてきた。
白いドレスにチャペルは、始まりに過ぎず、家族ってこんな風に結びついていくんだって、感動した。
それは私が描いた物なんかよりもっと強くて壊れない絆。ことばでは表せない。
みんな当たり前に持ってたものは本当に素晴らしく、無意識な愛にみな包まれているのを忘れてる人が多すぎる。
愛というもののほんのちょっとを知ったらそう思った。サイコパスみたいな私でも。
それにしても抗生剤は、ヤバい効く。
治ってきた
最後までお付き合い頂き大変ありがとうございます。