真っ暗な部屋で、



電気つけたら。


正座してうつむいてるけいごくん。


「なんなの?おばけだとおもうからさ、やめてよ、そういうの。ご飯食べたら?

分けてもらわないと食べれないの?」



なんも言わないので、ひたすら無視して、

私はご飯食べて、


下げて洗って


よし寝よ、




とりあえずなんか動かないヤツが居たけど気にしないでベッドに入った。



明日はイブ、

本命の面接がある。

イブなんて、私にはもう関係ない。



しばらく眠って、

夜中に起きた。



やつは

ちゃっかり食っている。豚汁うどん。



LINEが入っていたので見たら、



けいごくん

「久しぶりにデートしませんか?」



……


場所のリンク貼ってあった。

シュラスコ…。



25日のお昼。


けいごくん

「極寒のキャンプはちょっと、キツそうだから、

近場だけどシュラスコ行きませんか」



LINEに

「分かりました」



と書いた。



謝らない人だよねほんとにさ。



けいごくん

「黙って…ろ」



あら?私声に出てた?あまりにもストレス溜まってるから最近幻聴とか色々やばいんだよね。



けいごくん

「俺は、とんでもなくYを傷つけてしまっていたことに気づいた…。


ほんとに無意識で

ほんとに浅はかで、


こうなるまで


本気で気づかない馬鹿だった。



気づいた時は、遅くて。

Yなんかに何が出来る?って思っていたら、


間違えた履歴書見たら、字はものすごく綺麗で、大学はクソだけど、


俺なんかより、ずっとずっと社会人としてきちんとしてて、


いやわかってたけど、

障害持っててここまで頑張ってきて、



俺は何をみてきたんだって、

というか…



傷つけてしまっていたのをどうしていいか…。

ほんとにこうなるまで、



気づいた時は、

もう遅かったって、



初めて知りました……」




「そうだよ、とても傷ついたわ。有り得んくらい。虐待うけててさ、慣れっこでもさ、


生きてて一番きずついた。とにかく、私は、自分の予定を変更する事はない。


25日は空いてるから

デートの誘い別に受けてもいいよ」



そのまま寝た。


起きたら。


隣でちゃっかりねてた。



この人の愛情がまだ信じられない。

私には。


悪いけど。


あまり人を疑ったことの無い私だけど、

また繰り返しになるの分かるから、



まだ、心は動かなかったけど、

初めて、



けいごくんが今までと違い反省していることだけはわかった。



メリークリスマスイブ



最後まで御付き合い頂き大変ありがとうございます。今日も面接。メリークリスマス凝視