起きた時、けいごくんが眠ってた。
なんだろね。いつもなら写メ撮ったりする。
1人外に出て
素晴らしい日の出を見た。
1人で感動して見てた。肌寒い。
テントもやっぱり買い替えないと…って思ったとき、
1人でも私はもう出来るんじゃないかな、キャンプ。って思った。
彼は1週間に1度はパチスロへ行きたい。
彼はあれやりたいこれやりたいが多い。
そしてご飯や、シャツとかは毎日キメたい。
自由に使えるお金が沢山。
私はパートのお金は貯蓄や投資に回してる。
私ってブランドなんて本当に興味ないから、ほんとにお金かからないよね。
最近はすきなキャンプ道具を少しづつ買ってる。
けいごくんは、それすらケチ入れてきて、
「それは必要ない」
「勿体ない」
…。結局必要なものばかりだよね。
お前のパチスロとかの時間やお前のクソみたいな読みもしない物理の本の方が無駄だよ
とかも、
養ってもらっているから、
感謝と思って何も言わずにいた。
それなのに皮肉なことに、そんな私が本当の私のようだよ。
自分より、他人を考えるような優しい人間だったなんて、彼に会わなければ気付かなかった。
キャンプ場で、沢山の仲の良い家族連れがいた。
幸せそうだが、何も感じなかった。
小さい子を見ても可愛いとも思わない私。
私の近くへ来たので、
邪魔だなぁって思った。
彼が何を本当に思っているのか、考えているのか分からない。
彼は海外旅行が好きでそれを埋められないからスポーツやキャンプで紛らわしてる。
1人でできないから私を連れていくだけじゃない?
そんなことを思った。
私自身を見てくれる人っていつも居ないんだよね。
何を考えているか。分かりづらすぎて。
見た目で決めつけ、
話す内容で決めつけ、
沢山いる人格のせいで、変人と呼ばれ、
けど、ひとりぼっちは慣れてる。
父に殴られすぎて酷いことをされて死んでしまった人形を心に抱え、
キャンプ。
わたし、ソロキャンパーになろうかな、
って思った。
はじめて楽しいと思った。
心から楽しい、自然と一体化する感じ。
私はもう誰のアクセサリーにもなりたくない。