あの後、


「終わった………」


って思ったけど、

どうでも良くて




気づいたら


けいごくんが、私を抱きしめていた。

私は涙だけ出てた。



なんだか感覚がなくて、


「Y、大丈夫だ、Y、大丈夫だから」



少しずつ涙が止まって感覚が戻ってきた。



そして初めて、

私はなんでこんな風になったの?

なんで普通じゃないの?


なんで、こんなに苦しいことしかないの?


頑張ってきたのに、


誰よりも皆が簡単でやつ出来なくて隠れて練習して、


「普通でいいから。普通でいいんだって、簡単じゃん。わざと?」



馴染もうと、負けないと、そしてこれは誰のせいでもないと言い聞かせてきた。



どうして大切な人を傷つけてしまうから手放して、


なにか私した?

生まれた時からもうきまっていたの?



どうして不幸から抜け出せない?


けいごくんの温かさが私の全体を包まれて、


絶望の中で幸せを感じた。


この手は離したくない。どうしても離したくない。


言いたいのに言えない。


けいごくん

「辛いな、Y。大丈夫だ、悪かった、俺は味方だから」



私はもうやっぱり人のせいにしてもいい?

これもう自分で逃げ道がないとおかしくなる。



けいごくん

「バーコードハゲのせおにしろ!もうしんでんだからよ!いいじゃん!おまえは、もう苦しんだ、


俺何があったかわかったよ。


病気のこともあまり聞かなくて悪かった。


まさか俺…Yがこんなにも傷ついてたなんて、

想像もつかなかった。



親が認めないなら、俺が認めるから、はげのせいにしろよ!!父親の!で死んで守るのはあたりめーだよ!!」



ぎゅうって抱きしめて、

少しづつ呼吸とか動悸治まってきた。




そして私は、

明確にいままで、忘れていた?消えていた記憶を思い出した。




けいごくん。けいごくんは味方だ。

この暖かい感じ、

私は彼さえいればいい。



さっきの絶望の中の幸せを、

もっと感じたい。



やっと私たちはまた、愛情とは深いことを知った。


深いところから、

もう一度はじめるか?



普通のやり方じゃダメなら。



けいごくんの目を見た。

彼は悪い人じゃない、不器用で彼も同じような闇を持ってる。



だからこそ分かり合えるのかもしれない。


1点の光ではなく、その先に何があるか見に行こう。



「愛してる。けいごくん、あなたが居ないと私は生きていけない。」



初めて伝えた弱い女みたいな言葉。




けいごくん、

「ゴメンな、Y、手を繋いで歩く老夫婦だ。目指すべ。」



しばらくそうしてたらけいごくんが眠りに落ちた。


ごめんね、じゃなくて

ありがとうショボーンお願い






最後まで読んで頂き大変ありがとうございます。