さて、日数が経過するにつれ
私とケビンの話はロマンスを帯びるようになってきます。
ケビンは、アメリカ育ちが長かったという設定なので、それはそれは、無口の夫が言わないような言葉を
恥ずかしげもなく、ストレートに伝えてきます。
夫と付き合って20年。
挨拶も、ありがとうも言わない夫との結婚生活において、ケビンのこの言葉の破壊力があなたに想像できるでしょうか?
私の、ケビンを信用したいという気持ちを育み
ケビンは真実を語っているのではないかと
盲目的に信じそうになる自分と戦いながら
やり取りをしていました。
そんな中でも定期的に先物取引の話が出てきます 笑
『今日は80万円勝ちました』
とかってね
さらに、巧みだと思わせるのが
その、先物取引で得た収益の一部をユニセフは寄付しているという設定です 笑
そのユニセフに寄付する理由も,大学時代に親友Tとアフリカへ行き,アフリカの子供達の現実を目の当たりにして、自分たちのできる支援はお金であると至ったと話していました。
もっともらしく
現実よりも現実らしく言います。
この寄付をしているという設定は、検索するば他の詐欺師の被害者の人も話していたので、定番なのかもしれません
ただの金儲けではなく
社会貢献している方が受け入れやすい。
投資はただ、お金のためだけではなく
救いたい子供達のために
と言った方が、子を持つ母親の気持ちをたくみに騙せると思いませんか?
すごいですよね〜
さらに、
ケビンはセレブな設定だったので
私自身にも、勤勉に働く事だけではなく、財テクや資産運用の大切さを語り、経済的自由を手に入れる事で、自分や家族の生活が楽になる。
もっと多くの喜びや幸せ、経験につながると
囁くのです。
悪魔👿
そんな彼が、ついに言いました。
『親友Tに許可を取って自分たちがやっている先物取引を、教えてあげるよ』
と。
私は彼に写真を送りつけました。
ロマンス詐欺の手口と一緒ですよ?
と
しかし、ケビンは、怯む事なく
『私は、送金してもらいたいとかは無い。あなたに資産を形成してもらいたいだけだ,私が奪いたいのはあなたの心だ』
と愛を囁くのです 笑
つづく