誰にも触れてほしくない傷があります。
東日本大震災から、丸一年は、テレビを見なくなりました。ニュースをパソコンで読むだけ。
あの信じがたい状況には、言葉を失い、涙しか流れないのです。福島原発のレベル7のニュースでは寝込みました。
私たちには、彼らの力になりたい、という願いがある。
心を病む人間の私にできることは、少なくともこれ以上、自分の具合を悪くしないということだ、と思い、以来、一年くらい、テレビを一切見ませんでした。
笑顔が人を元気づける。
ならば、それを失うのは、被災者の方々にかえって悪いと思ったから。
そして、精神科医は、被災地の方々にこそ必要だから、あまり被害のない地域の私が、わずらったら申し訳ない。
助けるならば、募金しかない、と信頼できるところに募金しました。そして祈りました。
ちっぽけだけど、情けない自分でも、それでも生きていく。
明日は我が身だと思っています。
本当に、店頭には生活に必要な品々が並び、働いて稼いだお金で必要な物を購入できる幸せな今を感謝しないと、昔ならおてんとさまに申し訳ないと表現したことでしょう。