AC療法も2クルー目

 

噂によれば2クルー目がしんどいらしいと聞いていたけれど

 

確かにしんどい。

 

特に抗がん剤投与から4、5日目にいきなりドンとくる。

 

 食欲もないし、胸がムカムカして

 

吐きたのだけど吐けない。

 

吐き気どめを飲んでも この気持ち悪さはどうしようもない。

 

浮腫(むくみ)のせいなのか 息切れが激しくて少し動いただけで、ゼイゼイいう。

 

何が入っているのかわからない 真っ赤な血の色をした点滴を受けた数日後に

 

自分の体が弱っていく。

 

理由もなく不安になる。

 

そしてこの投与を 手術前に後6回も受けないといけないのかーと思うと

 

精神的に堪えられるのかどうか心配になる。

 

どうして手術が先じゃなくて抗がん剤投与が先なんだ?

 

寝ても、起きても辛い状態でリビングのソフアーに座って

 

つけたままのテレビを見ていたら、ちょうどドクターXの再放送が流れてた。

 

今回の患者は 癌治療でも手術より

 

化学療法の方が効果的(最善策)だったけれど

 

最終的には 主役の大門未知子(米倉涼子)が

 

『私に切らせて、私失敗しないので!』と言って

 

患者の承諾を得て 手術をする。

 

その場面を見た瞬間、

 

ああ、私が今一番聞きたい言葉はこれなんだよなーと実感した。

 

もちろん頭ではわかっている。

 

私の担当医は決してそんなことは言わない。

 

誰よりも私の病状を理解した上で

 

エビデンスに基づいた最適の治療方針を提示してくれている。

 

それが術前化学療法だということも理解した上で 今の療法をうけている。

 

それでも やっぱり思ってしまう。

 

私が一番欲しい言葉は

 

『私に(手術)やらせて、私 失敗しないので』

 

なんだよなぁー。

 

きっとその言葉は担当医からは聞けない。

 

この一言の重みは とても重い。