今日も体は思うように動いてくれない。

 

家族から『ママ、大丈夫?』って聞かれても 

 

素直に『うん大丈夫』と言えないくらい気分は沈む。

 

そんな中、我が家の生命保険担当の女性からラインがきた。

 

彼女には 乳癌の告知をされた日に連絡をとって

 

乳癌のことについて、保険について色々と相談していた

 

彼女とはもうかれこれ15年以上のお付き合いなのだけど

 

その間に彼女のご主人が肺癌で他界されて、彼女自身も2年前に乳癌に罹患して

 

今年の3月に復帰しましたという連絡を貰ったばかりだった。

 

もう 親戚のおばちゃんのような雰囲気で世話を焼いてくれる人で

 

最初はメールで連絡をした後に、ラインがくるようになり

 

その後電話をかけてきてくれて 色々とお話しをしてくれる。

 

ちょうど8年前に彼女のご主人が がんセンターに通院し始めた頃に

 

主人と私の保険を見直しをした時に

 

自分の実体験を色々話ししてくれていたので、

 

彼女が提案してくれる3大疾病が充実している商品で契約をして

 

ずいぶん長く持ち続けている。

 

三大疾病と診断されたら一時金がおりて、入院、手術、放射線治療にも

 

対応しているフル装備のものだった。

 

生命保険というものは 万が一のお守り、

 

まさか自分が大病をすると本気で思っていなかったので

 

専門家に任せておいた方がいいと丸投げした形で 彼女にお願いしたものだったけれど

 

彼女が担当で本当によかった。

 

気持ちが少ししずんでしまって、自分自身を持て余していても

 

彼女の少ししゃがれた声で

 

『大丈夫よ、大丈夫。私だって生き延びてるんだから』

 

『女より男の方が弱いのよ、旦那さん大丈夫?旦那さんの方がショック受けてるでしょ

 

男は弱いのよーほんと。もうね、痛みにも精神的にもポキっとなっちゃうから

 

お母さん、そんな泣いてる暇ないから。もう忙しいのよ。旦那に働いてもらって

 

お金稼いでもらわないといけないし、子供の教育費もこれからかかるし

 

ほんとよかったわ、一時金◯◯◯万つけておいてーえらいぞ!私』

 

と マシンガントークで励まされると

 

なんだかちょっと前向きな気分になれた。

 

ガハハ笑も そんな落ち込んでる暇はお母ちゃんにはないのよ!と言いきられちゃうと

 

そうだよねー ポンコツ母が落ち込んでても 

 

家族に心配と迷惑しかかけないよね。

 

最後に勇気づけられたことを 彼女に素直に伝えたら

 

『そうそう、私はトイレの100ワットの電気なのよーむだに明るいだけが取り柄なの

 

もう好きなもの食べて、しっかり寝て、後は笑う!笑ってがん細胞死滅させれば

 

いいのよ、大丈夫、大丈夫だからね。みんなついてるんだから』と言ってくれた。

 

トイレの100ワットの電気が 私にとってはとっても眩しくて

 

ありがたく感じた日だった。