文科省3月1日付通知「児童生徒の自殺予防について」

(1)学校における早期発見に向けた取組

(2)保護者に対する家庭における見守りの促進

(3)学校内外における集中的な見守り活動

(4)ネットパトロールの強化

 

(1)またしても学校に、教師に、新しい取り組みをしろと命じ、出来なかったら「通知を出したのに現場の取り組みが甘かった」という責任転嫁をするための項目。

(2)保護者に対しての通知したいのなら、保護者全員に直接送れば良い。

(3)学校の中でも外でも24時間365日子どもを監視しろ、ということらしい。

(4)誰がどうやってネットをパトロールするのだろう。

(3)も(4)も、いったいそれを誰がやるのだろう?現場はすでにパンク状態。「地域と連携して」とか得意のフレーズが出そうだが、地域との会議はすでに過重な負担だし地域のパトロールとか行事とかいつも教師が狩り出されている現状では、見守りとかネットとか絵空事に過ぎない。どうして文科省はいつも力が抜けてしまうような虚しい通知ばかりよこすのだろう。

 

このように、通知をして満足するのが21世紀に入ってからの文科省の得意技で、通知や通達に背くと処分が待っているから教師たちは思考停止に陥ってしまい、卒業式にマスクをするとかしないとかまで文科省の判断を仰ぐようになる。

 

通知一本で自殺が防げるんだったら、児童生徒に直接文科省から通知を出せばいい。「自殺してはいけない」と。きっと自殺者は減ることだろう。