有名過ぎて、観てないけど知ってるつもりになってる映画ってあると思う。
これがそのひとつだと思う。
『2001年宇宙の旅』
“冒頭の猿人が印象的”とか、“宇宙旅行をしてみたくなった”なんて
感想は聞いたことがあって、何となく知った気になって
実はストーリーなんぞまるで知らなかった映画だ。
今日観てきた。
1968年アメリカ公開とある。
え?!そんな時期に、この映画ができたの
アポロ11号は、翌年69年に人類初の月面着陸を果たしていることからみれば
宇宙ステーションや、ロケットよりもぅちょっとだけスタイリッシュな宇宙船で
〝人類の住む月へゆく〟映画は・・・すごいな
不安を煽る現代音楽。作曲はリゲティ・ジェルジュというハンガリー出身の作曲家。
楽器と声とで、すごく不安定な音階を・・・まさに「現代音楽」。
もぅコンピュータが人間を排除する場面ではどーなることやらとハラハラドキドキ。
しかし、その後がよく分からない。
現代アートを映画館でみているような錯覚に陥るが・・・
これは何なんだ
あの船長は、一体、何を手に入れたんだ
この表現は、一体、何なんだ
あの黒い「板」は、どんな影響を及ぼしたというんだ
製作者側が「起承転結」を提供するのではなく、
みる側に「想像してね」「自分で答えを見つけてネ」と投げかける「手法」か。
当時は、その辺りも新鮮だったのかな?
皆さんもその辺り、自分なりの「答え」を出してみてネ
この映画、オリジナル題名は「2001:a space odyssey」。
「旅」っていうよりもなるほど、「Odyssey」のニュアンスの方がしっくりくるな。
※「午前十時の映画祭」より