ウィーンの旅行ガイドブックには、必ずと言っていいほど
「プラーター公園の観覧車」と共に紹介される映画『第三の男』。
実は、Ponkoが初めてヨーロッパ旅行で訪れた土地がウィーンだった。
その時同行してた〝先生〟が、“観覧車に乗らなきゃ!”と、
この映画のことも楽しそうに話してたのだが、Ponkoはチンプンカンプン。
以来、ずっと頭の片隅にはあったのだけど・・・
ようやくこの映画を観る機会に恵まれた
映画冒頭部分、4分18秒。テーマ曲が流れる。
この楽器がチターであることも、チターがオーストリアの民族楽器であることも
何も知らなかったけど、この曲はぜーったい誰もが聞いたことある!
某ビール会社のCMで使われたし、阪急の梅田発最終発車前にかかるメロディーだ!
いやー!大変面白かったっ!!
ある殺人事件をキッカケにストーリーが展開してゆくのだけど。
第二次大戦直後のウィーンの時代背景が興味深いし
ウィーンの大きな建物の壁や、巨大地下下水道に浮かぶ人影、
暗闇からあっと驚く「ご本人」登場シーンにみるモノクロならではの迫力と魅力、
英語とドイツ語の掛け合い、主人公の男と女性とのやりとり、
フランス人警官が、連行する女性に「マドモアゼル、口紅です」と手渡すシーンをはじめ
ちょっと笑えるシーンが随所に。
個人的には、夜の闇を走る、石畳を鳴らすちょっと重たい靴音がたまらなく好きです。
最初こそ“あらちょっと古臭いかしら”なんて思ったけど
すぐにそんな心配は吹き飛び
今でも十分!!通用し、楽しめる映画です
※「午前十時の映画祭」より