「セラフィーヌの庭 」
フランスの女性画家、セラフィーヌ・ルイの半生を描いた作品。
彼女は、10代の頃奉公に出されたパリの女学校で働いていた折
デッサンの授業を観察することで、美術を学び始めたとある。
しかし本格的に描き始めたのは、「守護天使から啓示を受けた」という
40歳になってから。彼女は熱心な信者だった。
それらの絵が、一人のドイツ人画商ウーデに見いだされる。
しかし絵に値段がついた時から、様子が変わってくる。
一言で言えば、彼女があまりに純粋すぎた為なのだが・・・
画家を題材にしている為か、それともフランス映画だからか
ワンシーンワンシーンが、本当に絵画のよう
配置のバランスがとてもいいし、
台所の様子や光の具合は、フェルメールの絵を見てるみたい。
セラフィーヌの水浴シーンも、川、森の風景に彼女の肌の色やたるんだ身体・・・
このシーンに似た絵があったなぁなんて連想してしまう。
何より彼女自身の絵の色使いと迫力に圧倒される。
あれを描ける人間は、やはりどこか、超越してるところがあるのだろうなぁと
ため息が出る。
(ちょっとね、色使いがジミーちゃんの絵に似てるのヨ)
観てよかったと思える、満足な映画でした
※神戸「元町映画館 」にて