チャップリンの独裁者 | ぽんこからのエアメール

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愛媛から出てきてはや○年!
京阪神を中心に、日々の出来事をつづっていたら2011年春に
〝花のお江戸〟にお引越し。
しかーし!2012年3月にふたたび阪神間に舞い戻ってまいりました。
Ponkoの目を通した日常を、どうぞお楽しみくださいませ☆

なーるほど。

この映画は、チャップリンの初のトーキー映画!

彼がなぜ、この映画でトーキーを採用したか?その理由は

ラストの「演説」場面を、どうしても肉声で伝えたかったから、らしい。

賛否両論あるというこの映画の最大の見どころ、聞きどころだろう。

言ってることは少々きれいごとだと思いながらも、

その迫力と、あの時代にこれ言ったんだぁと思うと、

チャップリンって勇気があるなぁ~と素直に感動してしまう。


この映画は、アメリカでの公開が1940年。

当時ヒトラーや、ヨーロッパの現状が、どんな風にアメリカに伝わってたのか

わからないが、戦時中は「事実」がかなり伏せられるはず。

その中でチャップリンが、1938~39年にかけてこのシナリオを作ったというのが

ちょっと信じられないあせる

ただヒトラーは33年に元首になった当初からムチャなことをやっていたから

その辺りを盛り込んだのだろうか?よく分からないけど。


そう、この映画は、端的に言うと、

当時のヒトラーとナチスを痛烈に皮肉って、

ユダヤ人の生活をできるだけ忠実に、ユーモアも交えた映画。


また、この映画の中で流れる曲のひとつに

ワーグナーの『ローエングリン(Lohengrin)』音譜がある。


ワーグナーの曲はとても物語り的でPonkoは好きなのだけど

彼自身は反ユダヤ主義者であり、ヒトラーはワグネリアンであり、

「ナチス=ドイツ第三帝国とワーグナーの音楽が不可分の関係にあった」らしいので

現在でも、首脳レベルで・・・例えばアメリカの大統領やドイツの首相が

ワーグナーを聴いて大喜びするなどということが公になれば、

「アメリカなら大スキャンダルになるだろうし」、

ドイツならば「イスラエルとの間で大外交問題に発展」し、

「政治家の歴史認識が問われる」ほどのことらしい。


これは、ある本で読んで“へー、ホント?”としか思ってなかったのだけど、

映画の中で『ローエングリン』に乗せて、地球を模した風船をもてあそぶシーンや

ラストの演説で、希望を見いだすユダヤ人女性のアップのシーンの

それぞれバックに、この曲が使われているのを見ると、

“へー、ホント?”くらいにしか思ってなかったフレーズに少し、血が通った気持ち。



それにしても、チャップリン。

先週の「ライムライト」を見ても思ったのだけど

あのコミカルな動き、相方とのやり取り・・・ドリフターズいかりや長介と重なるんだよなぁ。



今朝は、映画館に着いたのが9時半過ぎ

しかーしビックリマークもんのすごい行列ヒトで、Ponkoびっくり目!!

映画館側の配慮で、行列から抜けさしてもらい、5分前に入ることが出来ました。


子供も楽しめる映画や、若者向け映画が、GW用?に封切られているからあせる

土日祝には、もうちょっと早めにゆくようにしましょ申し訳ないsei


※ 「午前十時の映画祭 」より