なーるほど。
この映画は、チャップリンの初のトーキー映画!
彼がなぜ、この映画でトーキーを採用したか?その理由は
ラストの「演説」場面を、どうしても肉声で伝えたかったから、らしい。
賛否両論あるというこの映画の最大の見どころ、聞きどころだろう。
言ってることは少々きれいごとだと思いながらも、
その迫力と、あの時代にこれ言ったんだぁと思うと、
チャップリンって勇気があるなぁ~と素直に感動してしまう。
この映画は、アメリカでの公開が1940年。
当時ヒトラーや、ヨーロッパの現状が、どんな風にアメリカに伝わってたのか
わからないが、戦時中は「事実」がかなり伏せられるはず。
その中でチャップリンが、1938~39年にかけてこのシナリオを作ったというのが
ちょっと信じられない
ただヒトラーは33年に元首になった当初からムチャなことをやっていたから
その辺りを盛り込んだのだろうか?よく分からないけど。
そう、この映画は、端的に言うと、
当時のヒトラーとナチスを痛烈に皮肉って、
ユダヤ人の生活をできるだけ忠実に、ユーモアも交えた映画。
また、この映画の中で流れる曲のひとつに
ワーグナーの『ローエングリン(Lohengrin)』がある。
ワーグナーの曲はとても物語り的でPonkoは好きなのだけど
彼自身は反ユダヤ主義者であり、ヒトラーはワグネリアンであり、
「ナチス=ドイツ第三帝国とワーグナーの音楽が不可分の関係にあった」らしいので
現在でも、首脳レベルで・・・例えばアメリカの大統領やドイツの首相が
ワーグナーを聴いて大喜びするなどということが公になれば、
「アメリカなら大スキャンダルになるだろうし」、
ドイツならば「イスラエルとの間で大外交問題に発展」し、
「政治家の歴史認識が問われる」ほどのことらしい。
これは、ある本で読んで“へー、ホント?”としか思ってなかったのだけど、
映画の中で『ローエングリン』に乗せて、地球を模した風船をもてあそぶシーンや
ラストの演説で、希望を見いだすユダヤ人女性のアップのシーンの
それぞれバックに、この曲が使われているのを見ると、
“へー、ホント?”くらいにしか思ってなかったフレーズに少し、血が通った気持ち。
それにしても、チャップリン。
先週の「ライムライト」を見ても思ったのだけど
あのコミカルな動き、相方とのやり取り・・・ドリフターズと重なるんだよなぁ。
今朝は、映画館に着いたのが9時半過ぎ
しかーしもんのすごい行列で、Ponkoびっくり
映画館側の配慮で、行列から抜けさしてもらい、5分前に入ることが出来ました。
子供も楽しめる映画や、若者向け映画が、GW用?に封切られているから
土日祝には、もうちょっと早めにゆくようにしましょ
※ 「午前十時の映画祭 」より