1959年に日本公開となった、ヒッチコックの映画だ。
「美人には気をつけろ」と言われるが、
まさに正真正銘の美人スパイが出てくる。
貧弱な想像力を披露するようで申し訳ないが、
ディズニーの「眠りの森の美女(Sleeping Beauty)」の王女様の
唇と話し方が、この美人スパイと一緒だと思った。
深いところから響く、少し低くてこもった感じの声が、
赤く、濡れたような唇から子音を弾かせながら出てくる。
あとで調べてみたら、1959年と同年に公開されている。
この頃のアメリカの「美女」はコレだったのかなぁ・・・
しかもこの美女スパイは、なんと二重スパイだ。
一応サスペンス映画だそうだが、
ヒッチコック映画はどこかコミカルで、怖いものに弱いPonkoにやさしい。
(なんなら、予告がロングバージョンになった「ウルフマン」が怖い)
そして最後、マウント・ラシュモアにあるアメリカ歴代大統領4人の巨大な顔を
下って逃げようというクライマックスに“そんな無茶な~~”
これ。サウスダコタ州にあるんだそうだ。
しかし、「自分の所属する組織から守られない」場面や
「銃の空砲を鳴らして敵を欺く」場面は、今でも十分に通じるように思う。
それに、これでもかこれでもかと展開してゆくストーリーに
飽きることがなかった。
実はコレ、ヒッチコックが好きだった、父方の祖父の
お気に入りな映画だったんだ。
おじいちゃん、この映画、面白かったヨ