こんにちは
今日は息子犬ゆんぼの五年目の命日です。
※今日は彼の最期の話なのでつらくなる方はお控えくださいね。
彼は五年前の今日、突然旅立ちました。
当日の昼まで全く元気でなんの前兆もありませんでした。
本当にあっという間に逝ってしまいました。
原因は分かりません。
死因を知るためには体に傷を付けなくてはならなかったので
それはとても私が耐えられなく、そのままの姿で送り出したかったのでしませんでした。
その日はとても天気が良くて桜が満開だったので、
千葉でも桜で有名な清水公園まで娘犬と私とゆんぼと三人で出かけました。
向かう道中の車内ではしゃぐゆんぼを見るのが
まさかこの時が最後になるとは思いませんでした。
途中で給油したガソリンスタンドのお姉さんにもご機嫌に挨拶して、頭をなでてもらって満足そうにしていたゆんぼ。
清水公園について娘犬と仲良くテクテクお散歩して、桜吹雪の中を気持ちよさそうに歩いていたゆんぼ。
一時間くらいお散歩していたら、突然彼がうずくまって動かなくなりました。
そんなこと、今までなかったので驚きました。
どうしたの?と覗き込むと息を苦しそうにはぁはぁと浅く呼吸をしており、
気が動転した私は抱っこしてすぐ車に戻りました。
清水公園は自宅から一時間ほどかかる場所だった為、
急いでかかりつけの獣医にみてもらおうと車をはしらせたのですが、その日に限って渋滞しており、泣きながら運転したのを覚えています。
はぁはぁ苦しむゆんぼを励ましながらようやく病院近くまで帰ってこれて、
ホッとしてしまったんです。
その日は気温も20度近くあった為、病院へ行く前に家に娘犬を置いてから行こう(病院と自宅は車で三分ほどの距離でした)となぜか突然思ってしまい、娘犬を急いで家に連れていき、すぐに戻ったその二分ほどの時間に、彼はひとりで逝ってしまいました。
ほんの一瞬の時間の内に、ゆんぼの魂が抜けてしまった、というのが一目でわかりました。
泣きながら病院に駆け込んで、すぐさま見てもらいました。
一生懸命先生がたが心臓マッサージして「ゆんぼ!ゆんぼ!帰っておいで!!」と声をかけてくれました。
いつもの受付のお姉さんや看護師のお姉さん、みんながゆんぼの為に尽力してくれました。
でも、ゆんぼはそのまま帰ってきませんでした。
どうして途中にある病院に駆け込んでみてもらわなかったのか、
どうして娘犬も連れて病院へ行かなかったのか。
もしかしたら間に合ったかもしれないのに。
最期の息を引き取る瞬間を見てあげることすらできなかった。
自分を責めました。
今でもあの時の自分の判断力の無さを思い出されて苦しいです。
先生が綺麗にしてくれたゆんぼを連れて自宅へ帰ると、
娘犬が「ゆんぼは?」と不思議そうな顔をしてみて来ました。
「ゆんぼは死んじゃったんだよ…私のせいで、ごめんね」
と泣きながら娘犬に謝罪しました。
私が泣きながらゆんぼを彼専用のソファの上に横たえると
娘犬はそれまでみたことのない神妙な面持ちで、じっ…とゆんぼをみていました。
夫にも連絡しなければ、と電話をするとすぐに帰ってきてくれました。
そして謝る私に
「ゆんぼはお母さんに最期の瞬間を見せたくなかったんだよ。あなたとぽんきちが無事に家に着くのを見届けてから、安心して天国に行ったんだね」
と言ってくれました。
あぁ、そうか。
ゆんぼはそういう子だな。
ゆんぼはいつも自分より私たちの事を大切にしてくれていた。
だから、本当は苦しいのに、苦しくてすぐにでも逝ってしまいそうなのに
お母さんとお姉ちゃんが無事に家に着くまでは僕は絶対に頑張るんだ、ってぎりぎりまで頑張ってくれていたんだね、と心から思いました。
小さい体で力いっぱい、
最後の力を振り絞って守ってくれたんだ、と心から思いました。
本当に最期まで優しくて男らしく素敵な子でした。
ありがとう、ゆんぼ。
私とぽんちゃんを最後まで守ってくれてありがとう。
ごめんね、
大好きだよ。
その翌日は一日ずっとゆんぼと過ごしました。
死後硬直した体は固く、ゆんぼは筋肉質だったのでカチコチでした。
でも可愛さはそのままで、一日中ずっと撫で続けていました。
娘犬もずっとそばで寝ていました。
当時の職場の方がお花をもってきて下さり、その優しさがとてもありがたくて沁みました。
そしてその次の日、
ゆんぼは、お空に旅立ちました。
そして不思議な事が起こりました。
荼毘に付した翌日の朝、
夫とゆんぼの昔話をしながらふたりで涙ぐんでいた時、
ふとリビングにある小窓に目がいきました。
なぜか夫も一緒に小窓を見ました。
すると、チカッ…!チカッ…!と金色の光が瞬いたのです。
え?!と思ってすぐさま窓を開けたのですが、何もなく、
また金色に反射するようなものも辺りには見当たりませんでした。
びっくりしつつも、なぜか私も夫も
「あの光はゆんぼだ!ゆんぼがお別れにきてくれたんだ!」
と確信して
「ありがとう、ゆんぼ!」
と言っていました。
ゆんぼが死んだのは自分のせいだと泣いていた私を心配して、きっとゆんぼは来てくれたんだと思いました。
力強く2回点滅して『僕は大丈夫だよ』と伝えてくれたような気がしました。
あの温かくて透明で綺麗な金色の光は、後にも先にもあの一度きりだったけど、
ゆんぼが逢いに来てくれたんだ、って、今でも思っています。
だから私は、生きものはみんな最後は光になるんだ…と信じています
あんな温かくて綺麗な光になれたら嬉しいなぁ。
ゆんぼの光は本当に綺麗で、彼の魂そのものの様でした。
そしてその時、気づきました。
小窓のそばには、私たちの結婚式で使ったウェルカムボードが飾られていました。
その日付は、3月29日。
ゆんぼは悲しいだけの日にしない為に、敢えてこの日に旅立ったのかもしれません。
そして寂しがり屋だった彼は『忘れないでね』という気持ちも込めて、この日を選んだのかもしれません。
不思議な偶然ですが、わかりませんが
私にとって3月29日は決して忘れられない日になりました。
ゆんぼ
大好きなゆんぼ
ありがとう
ゆんぼの話はこれでおしまいです。
いつもチョロっと出てた長い舌がチャームポイントのゆんぼです
最後はまっきーの名曲『世界に一つだけの花』のオーケストラバージョンで終わります
「そうさ僕らは、世界に一つだけの花。ひとりひとり違う種を持つ」
「その花を咲かせることだけに、一生懸命になればいい」
「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」
ひとりひとり違う魅力がある。
誰と比べる必要もないし、誰かになろうとする必要もない。
自分らしく自分の花を咲かそうよ
ゆんぼの花もぽんきちの花も、私や夫の花も、みんな違ってみんないい(金子みすゞが入ってる😅)
まっきーが優しい声で応援してくれます
それでは最後までご覧いただきありがとうございました。
ゆんぼとの別れはつらすぎて、五年かかってようやく言語化できました。
お付き合いいただいた皆さまに感謝いたします。
今日もみなさんの素敵な願いが叶いますように