※長いですし、私の主観で書いてますので不快な気持ちにさせるかもしれません。



休職した兄はその後、精神科に通いながら何度か休職を経て、現在まで教員を続けています。


現在も、両親と連絡をとりませんし、私とも連絡をしても返事が来たり来なかったり…という状態で、彼の精神状態に合わせる形でかろうじて関係を続けている状況です。



心理学やインナーチャイルドの本を読む内に、私は自分の事はもちろん、兄の苦悩や寂しさを何となくですが想像できるようになりました。

(それまでは私は兄を何て親不孝な息子なんだろうと憤っていました)


家族の父の話で書きましたが、(記事が消えてしまい未読の方はわからない話で申し訳ありません悲しい)我が家は気難しい父が日毎に言うことが変わったり、しつけと称して叩かれたり(これは主に兄でした)、夕食をテーブルごとひっくり返されたりするような環境でした。

(でも、休みがあれば水族館や遊園地やスケートなどへ、連れていってくれる優しい一面もありました)


母曰く、兄は一番最初の子どもということで、私と弟とは比べものにならないほど幼い頃から厳しく育てられたそうです。


私と弟が生まれると育児と生活と仕事に追われ、段々余裕の無くなった母も「お兄ちゃんなんだから」と兄にますます厳しく接するようになり、言うことを聞かない事があるとまだ幼稚園だった兄を真冬の寒い日に家の外に出して玄関前で立たせた事もあるそうです。

イライラが募って、兄を叩いたりしていたそうです。

(母はこの事をとても後悔しています)


私は何故かそのような記憶は無く、体罰を受けた記憶はありません。

(それが後々の私と兄の両親への気持ちの違いに繋がったのかも知れません)


まだ幼い甘えたい盛りの兄が甘えさせてもらえず、「良いお兄ちゃん像」を強いられてしまったということ…


寂しいけれど、親の望む自分にならなければ愛されない…


きっとそう感じたのでしょう。


それが、優等生で誰からも「良いお兄ちゃんだね」と評される兄にしたのだと思われます。


精一杯、愛される為にひとりで踏ん張って頑張ってきたのだと思います。


幸か不幸か、それをやってのける力が兄にあったために、どんどん母親の期待が上がってゆき、限界を迎えるギリギリまで頑張ったのでしょうね。


(そんな頑張ってきた兄を思うと、「よくがんばってきたね」とぎゅっと抱き締めてあげたくなります)


それが高校3年で初めて頑張っても報われないという出来事を体験し、一気に張りつめていた糸がプチンと切れてしまったのだと思います。


兄は、この糸が切れた後の人生が自分の本当の人生なんだと言います。

高校時代までの記憶はほぼないそうです。

それくらい、本当の気持ちを押し殺して母親の望む息子になろうと演じていたのでしょうね。


(今の私としては同情はしますが、その演じるという選択をしたのも兄自身なのだから親を恨むのはおかしいと思いますが…)


私たちが愕然としていた大学時代が本当に楽しかったそうです。

それまで反抗期すら無かった兄は、その反動であんなにも長い大学時代を過ごし、心の傷を癒していたのかもしれません。


兄が教師になろうと思った理由を聞いたことがあります。

兄は「子供の頃の自分のような子どもがいたら助けたい」と言いました。

「昔の自分のような、大人に本当の気持ちを言えない子供の心に寄り添える教師になりたい」と。


兄は兄なりに人の為になりたいと思っているのがわかりました。


わかりますが、兄と話すといつも両親への皮肉が止まらなくなるので、私は内心「親を否定でしか見れない人間に、子供や親御さんの気持ちを汲んだりできるのかな…」と正直なところ思ってしまいます。


というのも私の中では、親は確かに酷かった部分もあったけど、全体として見ると良い所もあったし、愛されていたと感じられる部分もあった、なので全てを否定し拒絶するほどではない…というイメージなので、兄がこれほど拒絶する理由が見つからないのです。

(愛情がなければあんなにも浪人や留年させないと思いますし、お小遣いもたくさん、私と弟よりも本当にたくさんもらっていました)


…が、私は兄ではないので、どれ程のインパクトで幼少期から思春期までを、それほどの親への許せない気持ちが消せないほど(やはり叩かれた事が大きいと思いますが)、傷ついたか…はわからないので兄を責めるのも違うのかな、と思い黙っています。


本当は言ってあげた方がいいのでしょうか。


でも、兄に対して「こうしてみたら?」と意見を言うと、それを「押し付け」と捉えられてしまい連絡が着かなくなり、しばらくして連絡がとれると鬱病を再発させている状態なので、何も言えなくなってしまいました。


私は無意識の内に意見を押し付けているのでしょうか。

(ここは私のまだ解消されない部分なのですが、兄への否定的な気持ちがあるが為に、兄は私の意見を拒絶するのだと考えています。でもそれもなかなか……難しいですね…)


ただ意見を言うだけで反発されてしまうので

難しいです。

兄弟だけど他人以上に難しい。


私には兄の考えていることがわかりません。

(兄なりの理屈と私の理屈が遠すぎて理解が出来ないのです)


父と母が兄の事をいつも心配しています。

それすら「余計なお世話」なのだそうです。


そもそも、私は本当に「その人の為を思って言う」というところができているのだろうか…


本当に難しいです。

そして悲しいです。


家族って何なんだろう、とずーーーーっと考えています。


家族みんなが笑顔でハッピー飛び出すハートというご家庭を見たり聞いたりすると、なんて幸せなことなんだろうと羨ましく思います。


私は実家の家族といてハッピーな気持ちにはなれません。


そんな自分は薄情なのだろうか…と考えてしまいます。


暗すぎました真顔






さて、明日はハロウィーンなので趣味の話を

書かせていただきます🎃