こんにちは
涼しい風が吹いて、夏が過ぎ秋がやってきたのを感じます
昨日はとても過ごしやすい気候で
爽やかに晴れ上がり風も涼しかったですね。
そんな秋晴れの日に、
祖母の十三回忌の法要に行ってきました
大正生まれの祖母は、
鹿児島で日本舞踊の先生をしていて、
綺麗に結い上げられた日本髪と、着物がよく似合う優しい人でした。
私が小学生の頃、
鹿児島から上京し、
関東の私たち家族と同居が始まり、
私が結婚するまでの20年程を一緒に暮らしました。
私の両親は商売をしており、毎日とても忙しい人たちでしたので、私たち兄弟を特に気に掛けてくれる人は祖母でした。
私は話し方が拙く友だちが作れず、エレクトーンをしていたのもあって、元々深爪だったのですが、色んなストレスで自分の爪を噛んでしまい深爪が更に酷くなってしまっていたのを、
いつも祖母は私の両手を撫でながら
「大丈夫大丈夫。これは働き者の爪だからね」
といって酷い爪で自己嫌悪に陥っている私にいつも笑い掛けてくれる人でした。
私が自分に自信が持てず、
学校から帰るとすぐに黙って部屋にこもっていても、
いつも部屋までお菓子とお茶を持ってきてくれて、
一緒にニコニコとお茶を飲み、私を見つめ、
時に、私が外見的なコンプレックスの事を言うと決して否定せず、
「大丈夫大丈夫。だって○ちゃん(本名なので伏せます)は目千両なんだから!」
といつも笑顔で伝えてくれるのでした。
目千両??と言葉の意味が分からず聞くと
「○ちゃんの目はとっても澄んでて美しいのよ。千両以上の価値があるっていう意味だよ」
と鹿児島弁で教えてくれたのでした。
どんな時も笑顔で、味方でいてくれた祖母とあの温かく優しい言葉の数々がなかったら、
今の私はいないでしょう。
おばあちゃん、ありがとう
13年経っても、まだまだずーっと私の心の中にはあなたの優しい笑顔と、
ちょっと低めでハスキーな、耳に心地好いおばあちゃんの声が生きています。
おばあちゃんを心に思い浮かべるだけで、とても温かな気持ちになれます。
おばあちゃん大好きです。
おばあちゃんの孫で良かった
生まれ変わってもまた、おばあちゃんの家族になりたいです。
おばあちゃんの言ってくれた働き者の爪は、今は優しい人々に囲まれて幸せな長い爪になりました。
爪の形は変わったけど、おばあちゃんのくれた働き者の爪と目千両という言葉は
いつまでもいつまでも、私の宝物です。
懐かしい鹿児島の言葉をまた耳元で聞きたいです。
今日もみなさんの素敵な願いが叶いますように。