今日は終戦の日ですね。
 
正午に黙とうをしました。
 
関東にいると戦争が遠くに感じ、
80年前、本当に戦争があったとはなかなか実感しにくいのですが、
九州にいた頃は、町の中に古い建物がたくさん残っていて、
弾丸の跡が残っている塀や建物が身近にあったため、
恥ずかしながら三十歳をすぎて日本は戦争をしたんだなぁ、
と実感することができました。
 
特攻隊の飛行場というと九州では鹿児島の知覧が有名かもしれませんが、
福岡県の筑前にも、大刀洗飛行場がありました。
そこでも多くの若者が特攻隊に志願し、亡くなりました。
 
私は知覧は行けなかったのですが、
大刀洗は近くでしたので何度かその飛行場跡にできた記念館を訪れました。
 
記念館には、本物のゼロ戦が展示されており、
初めて見たとき、なんて小さくて狭いコックピットなんだと
驚いたのを覚えています。
こんな狭いところに体を押し込んで、死の恐怖と敵と戦う恐怖と葛藤しながら
立派に飛び立った若者たちの事を思うと、胸が張り裂けそうになりました。
 
彼らの残した遺書や手紙、顔写真、遺品、
たくさん展示されていました。
ひとつひとつ、手紙を読みました。
みんな本当に優しい、立派な青年たちでした。
 
もし生きていたら、どんな人生が待ってたのでしょう。
 
愛する家族や恋人と、共に生活できる幸せ。
それが彼らの願いだったのでしょう。
 
戦争はそんなささやかな願いすらも壊す。
許してはならない罪悪です。
 
どうか、憲法9条が改変されないことを祈ります。
 
世界の平和を祈ります。
 
そして、戦争で亡くなった人々が安らかでありますように。

 

ありがとうございます。

 

 

機会があったら、ぜひ一度大刀洗平和祈念館へ行ってみてください。
きっと言葉以上のものを感じられるはずです。
命の大切さ、尊さを感じるはずです。