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世界を飛び回り、充実した人生を送る高城剛さん。

高城未来研究所「Future Report」』のQ&Aコーナーに読者さんからの質問が寄せられています。

ヨーロッパの先進国では、「残業はしない」「長期休暇は当たり前」、こんな話をよく耳にしますが、

果たしてそれは本当なのか?

そして、どうしてそれで経済が成り立つのか、という疑問をお持ちのようです。

スペインを始めヨーロッパ生活が長い高城さんが、自らの経験をもとに解説しています。


◆どうしてヨーロッパの先進国は、日本より働かないのに経済が成り立つの?

Question

いつも楽しく読ませて頂いております。

既に出ている質問かもしれませんが、

よくヨーロッパの先進国では普通のビジネスマンの夏休みが1ヶ月あったり

残業は殆どしないなど日本とはかなり異なった休暇や労働体系があると

インターネットや書籍などで見かけます。

そこで純粋に疑問に思うのですが何故それで日本と同じ先進国として

経済が成り立つのでしょうか?

日本で同じ働き方をしたら経済は成り立たないのではと思います。

また私はヨーロッパの先進国で働いたことがありません。

インターネットや書籍ではあたかもヨーロッパではそれは当たり前のように

書かれていますが、本当に普通のビジネスマンのみんながみんなその様な

働き方をしているものなのでしょうか?

そんな働き方に憧れる一方、鵜呑みにしてはいけない様な気もしています。

宜しくお願いいたします。


高城剛さんの回答


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スペインに引っ越した当時、もっとも驚いたことは、朝出社すると皆でカフェに行って朝食をとることや、

「午後一」が16:30であること、そして最低夏休みが一ヶ月と、労働時間が驚くほど短いことでした。

その理由は明らかで、誰もが「働くために生まれてきたのではないから」と言い切ります。

一方、日本人に尋ねると「経済が成り立つわけがない」、「鵜呑みにしてはいけない」と答えます。

しかし、ご存知のようにスペインは国家として成立しており、その上一人当たりの生産性は

日本より高く、今年の成長率は日本よりも高いのです。

さて、この違いはどこにあるのでしょうか?

僕の答えは、スペインでは(というより、世界のほとんどの国では)、個人が個人の幸せを

追及しているのに対し、日本は個人より和を大切にし、個を犠牲にしているからだと思います。

その和を重んじるために、責任転嫁や必要以上の会議や人間関係に時間を使い、結果生産性が

削がれます。

最近も異常に高額なスタジアム建設費やスポーツイベント開催費が取り上げられましたが、

和を結ぶ接着剤(実はコンクリのこと)に、多くが使われていることも顕著です。

その和を維持することを、自著に何度も書いたように「日本式システム」と僕は呼んでいます。

日本は生産性の向上より、日本式システムに刃向かう人を根絶することが目標ですので、

経済は二の次=「経済は成り立たない」のです。

それゆえ、永遠に増税となるでしょう、消費税だけでなく。


私は高城剛さんの回答にも少し懐疑的です。欧米は基本的に金融立国ではないかと思っています。

詳しくは次回の記事でお知らせします。


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