osakato-01

首都とは?

日本の首都はどこでしょうか。

この問に対しては、ほとんどの人が「東京」と回答することと思われます。

ところが、日本の首都が東京であるかどうかには、実は争いがあるのです。

元維新の党、大阪市長橋下徹氏がぶち上げた、大阪都構想を思いだして下さい。

彼は、二重行政の無駄と大阪を活性化するため?だと言っていました。

poster-01

その裏には、安倍信三首相が「日本を取り戻す」を標榜した、象徴天皇から、

国家元首としての天皇、いわゆる神の国「日本を取り戻す」ことだったのです。

それで、次期天皇は京都の平安京に移られ、首都を隣の大阪に移すことが目的のようです。

その布石として、大阪都構想が持ち上がったのです。

今生、明仁(あきひと)天皇が崩御され、皇太子徳仁親王が次期天皇に即位

された時、京都に移られ、大阪が日本の首都になるということです。

90%の国民はこのことを知りません。

改めて、ウィキペディアで、日本の首都を調べてみました。

日本の首都

バルバロッサノートより抜粋---

一般的に、「首都」とは、一国の中心となる都市のことを指し、

ほとんどの場合にはその国の中央政府が所在し、

国家元首等の国の最高指導者が拠点とする都市のことをいいます。

日本の場合は、天皇が国家元首とされてきたために、

平安京遷都以降については京都を首都と解するのが一般的なようにも思われますが、

それにしても鎌倉時代や江戸時代には、武家政権が関東に所在していたため、

京都と鎌倉や江戸が複数の首都として機能していたという「複都制」を主張する人もいます。

osakato-02

「そうはいっても、明治2年に明治天皇が東京に移り住んでからは、東京が首都でいいのでは?」

と考えるのが普通のようにも思われますが、現在も法律上では「どの都市が首都であるか」と

いう明確な定義がなされていないのです。

かつては、「首都建設法」(昭和25年法律第219号)という法律が、

東京都を首都と解していたのですが、同法は1956年に廃止されてしまっていて、

なんと現行の法令で「首都」について直接的な表現を用いて定めるものはないのです。

いまだに京都は都なのか?

東京を首都として明確に定義した法令がないということは、驚きですよね。

ちなみに遷都を行う際には、そのときの天皇が『何時いっか何処々々に都を遷す』と

宣言しています。

いわゆる『遷都の詔勅』と呼ばれるもので、和銅3年(710年)の平城京遷都、

延暦13年(794年)の平安京遷都の折にも、発せられています。

もちろん、『東京遷都』に際しても、慶応4年(1868年) 7月17日に、明治天皇が

『江戸ヲ称シテ東京ト為スノ詔書』を発しています。

しかし、上記の詔書の原文では「因テ自今、江戸ヲ稱シテ東京トセン。

是朕ノ海内一家、東西同視スル所以ナリ。衆庶、此意ヲ體セヨ」となっており、

都を遷すとはどこにも書かれていません。

ただ江戸の呼称を「東京」と変え、さらに「衆庶、此意ヲ體セヨ」と書いてあるだけで、

この詔では東京に都を遷すと宣言したことにはなっていません。

また、この『江戸ヲ称シテ東京ト為スノ詔書』が出された翌月の8月27日に明治天皇は

京都で即位され、即位の宣命には「掛けまくも畏き平安京に御宇す倭根子天皇

(やまとねこのすめらみこと)が宣りたまふ」と書かれており、

この時点ではまだ京都が都であることは明白です。

明治2年(1869年)3月28日、明治天皇が東京に着き、江戸城改め皇城へと入りました。

そして、明治天皇が、明治2年3月に東京に行かれたのは「行幸」であって、

「行幸」とは天皇が一時的にご旅行されることです。

ご旅行が終われば、当然京都へ還幸されることを意味しています。

明治天皇は京都に正式に還幸されないまま崩御されたという事になります。

実際に、このとき明治天皇は、「ちょっと(東京へ)行って来る」と言って、

京都を出たと言います。

「ちょっと行って来る」と言う以上、当然、「暫くしたら(京都へ)帰って来る」と言う訳で、

当時の京都の人達は、東京への『遷都』では無く、あくまで『行幸』だと考えていたと言えます。

また、依然として京都御所の紫宸殿に高御座が残されていることは、

未だに「東京が一時的な代理的首都」であることを意味しているともいえます。

osakato-03

おそらく、当時の状況からすると、大々的に「東京を都とする」と打ち出すことは、

諸処にはばかられるところがあったのでしょう。

明治政府自体ができたばかりの新米政権でしたし、天皇が東京に移って安定した

状態に入るかどうかが不明なこの時点では、あえて曖昧な状態にしておくことで、

後にどのようにでも対処できるようにしておいたのではないでしょうか。


ブログランキング・にほんブログ村へ

人気ブログランキングへ