NHKスペシャル アジア巨大遺跡 第4回(最終回)

「縄文 奇跡の大集落~1万年の持続の秘密」を見ましたか?

一つの時代が1万年も続くって、世界の歴史をみてもどこにもありません。

驚愕すべき事実です。

その縄文時代がこれからの人類が永遠に持続可能な幸せな世界を築いていく

ヒントになればすばらしいことです。

なぜ、1万年も持続できたのか、その秘密を探ってみたいと思います。

jyoumon-01http://pecozine.com/life/jomonperiod/


縄文時代とは?

氷河期が終わるころ、石器を主な道具としていた旧石器時代は終わりを告げ、

紀元前13,000年頃(紀元前110世紀!?世紀で考えるとすごいな・・・)に

縄文時代が始まり、約2500年前(紀元前5世紀ぐらい)までの時代をさし、

この時代の文化を縄文文化と呼びます。

氷河期が終わって、急速に温暖化が進み、ドングリ類やクリ・クルミが実る

豊かな落葉広葉樹の森が広がり、海面の上昇や降雨によって運ばれた土砂の

堆積によって、魚介類が豊富に生育できる地形や環境が形成されました。

その自然と上手く調和しながら、縄文人は生活していたようです。


縄文時代の特徴

①日本の四季を上手く利用して、狩猟採集を行っていた

春は芽吹いた草木、夏は川や海で魚を採取、秋はドングリ・クリやクルミなど

の木の実を採取、冬はクマやシカを狩猟していた。

特に、クリは、集落の周りに木を植林して、育てていた。

②定住し集落を形成していた

学校でもならった竪穴式住居に住んでいた。

基本的に文明とされる判断基準はまず定住して都市を形成していたかどうか。

縄文時代は、一応文明とは呼ばれていいないものの、文明として入れるべき

という意見もある。

③世界初の土器を発明した

土器は祭事だけではなく、甕や鍋として生活必需品としても利用されていた。

魚や肉類だけでなく、木の実類も火を通して食べていた。

火を通すことで、細菌や毒が消えたり、アクをとって食べやすくしたりと、

食材の幅が広がった。

⑤女性は美しく着飾り、男性は武器を持たない

おしゃれを楽しむことができるくらい平和な時代だったということ。

漆が塗られた装身具や美しい柄の衣類などが遺跡から出土しており、

武器は発見されてない。

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縄文時代の注目点

ズバリ!1万年も持続的に生活し続けることができたのはなぜかということです。

ポイントは特徴①と②です。

四季に合わせた多様な方法で食料を入手可能だったことと、

調理による食材の幅が広がったこと。

また、日本は、山・川・海が比較的密集して、多様な自然環境があり、

冬に多くの雪が降り、恵みの水を自然にもたらしました。

この恵まれた自然環境を縄文人が保ち続けられたことが縄文時代が長く続いた理由だったのです!

この書き方だと、環境が良かったんじゃん!!って思うけど、

縄文人がそれを保ち続けられたことがすごいのです。

人間の欲は、現代でも同じ。

経済成長したいがゆえ、自然を破壊し続けているのを考えると、

現代も縄文も同じだと思いますが、

縄文の人々は自制と工夫で上手く自然環境を保っていたのでしょう。

多くの文明が滅亡に至るまでの最終過程で、

食料問題が発生し滅びたと言われています。

農耕によって土地を開発し自然環境が破壊される、土地が痩せていく、

災害が起こる、大きな気候変動があった等で食料が不足して、

最終的には滅亡に至るという論説。

例えば、メソポタミア文明の源流であるシュメール人も

農耕による土地開発が問題で弱体化し、最終的には異民族に征服されました。

縄文時代が終わり、次の時代が始まってから、まだ2000年前後です。

縄文時代の4分の1も満たない。

世界の人口は増え続けているので、食料問題はこれからもっと深刻になります。

先日も中国が一人っ子政策を廃止しました。

もしかしたら滅亡の危機かもしれないですね。

縄文時代は、実は世界から注目されています。

これからの持続的な地球の発展のために、もっと研究が進み、

多くのことが分かればいいなと思います。


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