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『桜咲く!』~学び応援project~

キャリアカウンセラーの宮若さくらですニコニコ

 

 

このブログでは法政大学通信教育部を卒業した

キャリアカウンセラーの宮若さくらが、

通信制大学で学ぶ学生さんに向けて

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 『だからあなたも生き抜いて』

     大平 光代 著

 

 

 私がとても大切にしている本です。
 

 

 高校生の時、学校に行けなくて

 辛かった時に初めて読みました。

 

 

 それから、壁にぶつかる度に

 読んでいる本です。
 

 

 かなり有名な本ですが、

 随分と昔の本になってしまったので、

 少しだけ中身をご紹介します。

 

 これは、著者の大平光代さんの

 半生を書いた実話です。

 

 光代さんは中学時代に

 小さなきっかけから、

 壮絶ないじめを経験します。
 

 

 そしてついに割腹自殺を

 実行してしまいます。
 

 

 幸いにも一命を取り留めた

 光代さんですが、

 夜の街を徘徊するようになり、

 16歳で極道の妻となります。

 


 組員に認められたくて、

 その時に背中に観音様の

 入れ墨を入れます。
 

 

 それでも結局は

 悪い世界の人たちの仲間としても

 認めてもらえず、離婚して

 ホステスとして働き始めます。
 

 

 そんな時、小さな頃、顔見知りだった

 大平のおいちゃんに再会します。
 

 

 大平のおいちゃんは、

 光代さんのことを気にかけてくれて、

 よく話を聞いてくれました。
 

 

 ただある日、ぐちぐちと話を続け

 光代さんは大平のおいちゃんに

 言いました。
 

 

 「今さら(光代さん22歳)

  立ち直れったって、

  なにを寝言ゆうてんねん。
  そんなに立ち直れって

  ゆうんやったら、

  私を中学生の頃に戻してくれ」


 それを聞いた大平のおっちゃんは、

 初めて大きな声で、


 「確かに、あんたが道を踏み外したのは、

  あんただけのせいやないと思う。
  親も周囲も悪かったやろう。
  でもな、

  いつまでも立ち直ろうとしないのは、

  あんたのせいやで、甘えるな!」

 


 いつも温和なおっちゃんが

 初めて声を荒げて。

 

 ほかのお客さんが

 コーヒーカップを

 落としそうになるぐらいの

 大きな声で。

 

 

 落雷に撃たれたような衝撃を受け、

 本気で叱ってくれたおいちゃんの

 

 あんたが道を踏み外したのは、

  あんただけのせいやないと思う。

 

 との言葉が頭の中にこだましたそうです。

 

 





 そう、光代さんは誰かにわかって

 欲しかったんです。

 

 

 自分のつらさ、自分の悔しさ、

 自分のみじめさ、誰も助けてくれない絶望を。

 

 




 このことで自分の人生を反省した光代さんは

 そこから勉強を始めます。

 


 宅建を一発で合格、続いて行政書士、、、

 そしてついには司法試験にも

 合格してしまいます。

 



 「復讐したらええやんか。

  でもその方法を間違ったらあかん。

  もし相手に危害を加えたり、

  陥れたりする方法で復讐したら、

  傷つけてしまった相手は

  二度と戻らへんし、

  自分自身にも跳ね返ってくる。

  それよりも最大の復讐は

  自分が立ち直ることや。

  そして何か資格を身に付けなさい。

  相手が簿記3級を持っているなら

  自分は簿記2級を取りなさい。

  相手が2級なら1級。

  そしたら相手を追い越したことになって

  気持ちもすっとするやろうし、

  自分の為にもなる。

  これも立派な復讐と違うか。」
  

 大平のおいちゃんの言葉です。



 

 中学校卒業の光代さんは、

 司法試験を他の大学生と同じ

 二次試験から受験するためには、

 高校の卒業資格を取るところから

 始める必要がありました。

 


 久しぶりにこの本をパラパラと

 めくってみましたら、

 なんと光代さん、放送大学に

 行かれているではないですかびっくり



 この高卒の資格を取得する為に、

 「某大学で14単位を取得…」

 とあるのですが、

 これ、放送大学の仕組みです照れ



 高卒認定を取らなくても、

 放送大学は入学して14単位を取れば、

 大学の勉強が始められます。

 (ただし、放送大学独自の仕組みで、

   放送大学しか入学できません)



 この制度を使って放送大学で

 法学部の教養単位を修得して、

 司法試験の一次試験免除で

 二次試験から受験されたようですにっこり



 なんだか、光代さんも

 通信制をご利用になっていたんて、

 嬉しいなぁニコニコ


 

 中卒でも道があるって素敵だなぁニコニコ

 (昔はロースクール制度がなかったので)



 いじめられて辛かった思い、

 人生をめちゃくちゃにされて

 悔しかった思い、

 応援してくれる周りの人たちの思い、

 きっとそれらが大きな力となって、

 光代さんを前進させてくれたのだと

 思います。



 踏みつけ続けられた人間が

 立ち上がると決めた時。

 積もり積もった全ての負のエネルギーが

 前進する力となって湧き上がってきます。

 これほど強いものはありません。

 (このエネルギーは良い方向に使いたいものです)



 最後に弁護士バッジをつけて

 苦労をかけた両親と

 家族写真を撮りに行くシーンは

 何度読んでも涙なしに読むことは

 出来ません。


 この本が出版されて、

 一躍有名になった大平光代さんでしたが、

 その後結婚をされてお子さんが生まれます。

 

 

 そのお子さんはダウン症でした。

 ダウン症自体はよくあることだし、

 今はダウン症について色んな研究がされていて、

 自立して生活されている方も

 たくさんいらっしゃいますから、

 不幸なことだとは思いませんが、

 大平光代さんの半生を

 読んだ後でしたから、

 「神様はまだ彼女に試練を与えるのか…」

 と愕然としました。

 

 ただ、やはりそこはいろんな経験を

 されてこられた光代さん。

 買い物に行くときに

 お子さんを胸に抱いて、

 「レモンだよ、黄色だよ、

  匂いはこうだよ、

  触った感じはこんなだよ」

 と少しでもお子さんの脳が発達するように

 心がけながら子育てをされていました。


 知的で優しい顔、、、

 こんな彼女をいじめて人生を奪った

 人のことは許せません。



 光代さんは立派に生き抜いて、

 いらっしゃいます。




 私が何度も助けられた光代さんの言葉、





 もしあなたが今すぐにでも

 死んでしまいたいと思っていても、

 絶対に自殺はしないでほしい。


 死んでも地獄、

 運良く助かっても、立ち直るまで地獄。


 あなたの今現在の悲しみや苦しみは、

 永遠のものではなく、

 いつかきっと解決する。


 (…)


 家庭や学校や世間に対する怒りや不満を、

 道を踏みはずすことで解消しようとしても、

 それは全部自分に跳ね返ってくる。

 自分がしたことの何倍にもなって。


 

 一つ一つの困難を乗り越えて、

 その手に幸せを掴んでほしい。


 あきらめたら、あかん!



 

 ここを読んでたくさん泣きました。

 泣いて泣いて泣きまくりました。

 ここが踏ん張りどきだって。

 逃げたらもっと悪くなる。

 死んだらダメ…だって私、

 本当は生きたいんだからって。



 

 この本はいつまでも

 私の心の支えです。



 

 生きるを諦めない!夢を叶えよう!

 最後まで読んでいただき

 ありがとうございましたうさぎのぬいぐるみ

 

 

かなりネタバレですが、

良くまとまっている記事ですダウンダウン

 

 普通に図書館にあると思いますが、

 一応貼っておきますねウインクダウンダウン







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