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Netflixシリーズ『イクサガミ』視聴感想:期待値は高まるが、〇〇は甘い?(ネタバレあり)


​Netflixで世界独占配信された岡田准一さん主演・プロデュースの時代劇バトルロワイヤル『イクサガミ』。直木賞作家・今村翔吾さんのエンタメ時代小説を原作とし、豪華キャストと超絶アクションで話題の全6話ドラマを視聴しました。
​結論から言うと「面白くて一気見しちゃったけど、ツッコミどころも多い…」というのが正直なところ。皆さんが感じたであろう魅力と、少し気になった点を掘り下げてみます。

​👍 良かった点:キャラの妙と中盤の展開、そして「東出くん」
​1. 個性的なキャラクターが光る
​主人公・嵯峨愁二郎(岡田准一さん)の真面目さ、ストイックさがあるからこそ、対照的なキャラクターの存在が際立ちます。

​東出昌大さんの存在感:
特に東出昌大さんが演じる響陣(きょうじん)のキャラは強烈でしたね!拙い関西弁や独特の演技も含めて、物語にいい意味での「おかしさ」とトリッキーな面白さを持ち込んでいます。

中盤、彼が仕掛けていく警察への逮捕シーンや、死んだふりをして潜入する流れは、デスゲームというシリアスな枠組みの中で一服の清清しさがあり、非常に面白かったです。

​染谷将太さんの弓矢:
染谷将太さんの演じる弓矢のキャラも、異能力系の強者として魅力的でした。

​2. 中盤の策略とサスペンス
​単なる殺し合いだけでなく、響陣が仕掛けたように警察を巻き込んだり、主催者側の陰謀に迫ろうとする中盤の展開は、グッと物語に引き込まれました。このサスペンス要素とアクションのバランスが取れているところが良かったです。

​3. 豪華すぎるキャスト陣
​岡田准一さん、東出昌大さん、染谷将太さんをはじめ、伊藤英明さん、清原果耶さん、そして二宮和也さん(槐 役)など、これでもかとばかりに豪華な俳優陣が名を連ねています。このキャスティングはさすがNetflixといったところ。

​👎 気になった点:ストーリーの甘さとアクションの演出
​1. デスゲームとして**「甘い」**キャラクターの思考回路
​「イカゲーム」などの海外デスゲーム作品と比較すると、確かに登場人物たちの思考回路が「優しい」と感じる瞬間がありました。
​「女の子を守るために共闘する」という義侠心は、日本の時代劇や漫画的な展開としては王道ですが、幕末や明治という時代背景、そして命がけのバトルロワイヤルという設定から考えると、「もっとエゴや悪意剥き出しの人物が多くてもいいのでは?」という指摘は頷けます。

​2. アクションシーンの視認性
​岡田准一さんがアクションプランナーを務めているだけあり、個々のアクションの動き自体は「超絶凄い!」の一言です。しかし、
​「ちゃんちゃんバラバラ」な乱戦や、画面が暗いこともあり、凄いのはわかるけれど「今、何が起こっているのか?」「誰が誰と戦っているのか?」が判別しづらい場面があったのは否めません。

​3. 過去エピソードと展開の切り替え
​それぞれのキャラの過去話が、緊迫した展開の中で挟まれると、確かに物語のテンポが落ちて**「面倒」**と感じてしまうかもしれません。
​また、同時並行で進む複数のアクションシーンが交互に切り替わる演出も、流れを遮断してしまう要因になっていました。

​4. 既視感と模倣疑惑
​「るろうに剣心」「仁-JIN-」「あずみ」といった有名作品の要素が散見される、という意見も納得です。特にアクションの殺陣や剣戟描写において、**『椿三十郎』など過去の名作をオマージュしたのでは?**と思わせるカットもあり、それが成功しているかというと判断が分かれるところです。

​5. 最大の問題は**「第1部完」**!
​全6話で見終わったと思ったら、ラストに大きく映し出される**「第一章 完」の文字。話は全く終わっておらず、まさに「これから!」**というところで終了してしまったのは、最大の不満点かもしれません!
国内外の評価も高いようですし、続編(第二章)はすぐにでも制作・配信してほしいところですね。

​📌 総評:流し見でも楽しめるが、もう少し詰めてほしかった
​全体としては、豪華キャストと迫力のアクションで面白く一気見できるエンターテイメントであることは間違いありません。しかし、物語の展開の**「遅さ」、特に第1話の導入の遅さや、各キャラクターの背景を語る部分で「もう少し展開を詰めてもよかったのでは?」**という惜しさが残る作品でした。
​**シーズン2(第二章)**では、よりテンポよく、そしてデスゲームとしての「甘さ」を捨てた、よりダーティーで過酷な展開を期待したいですね!

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