この記事は、サクラメント・キングスのダグ・クリスティーHCが、サンアントニオ・スパーズ戦後にメディアの質問に答えたインタビューの模様を、ブログ形式でまとめたものです。
記者： 今夜は相手のシュート成功率が高く、ボールムーブメントも非常に良かったため、オープンショットを多く許してしまったように見えました。ディフェンス面について、どのように評価されますか？
クリスティーHC：
序盤、私たちはまずボールを前にキープする能力が必要です。ハーフタイムでも話したのですが、いくつかのスイング（パス回し）や、キャッチからのドリブル突破に対して、最初の動きを止められるようにしなければなりません。今のNBAはスペースが広く、ディフェンスは広いスペースでクローズアウトしなければならないため、とても難しいんです。だからこそ、何かを「売って」最初の動きをキャッチしようと試み、そこからギャップヘルプに入れるようにする必要があります。
これが最も重要な点で、相手にダウンヒル（ゴールへ向かって突破）を許し、序盤にスリーポイントを何本か決めさせてしまいました。試合全体を通してはそうではなかったものの、序盤に決められたことで、相手に大きな自信を与えてしまった。最初の動きをキャッチする能力、そして一度ローテーションに入ったら、体を張って何度も努力を続けることが重要です。
記者： ディアロン・フォックス（Foxy）の今日のパフォーマンスについてはどうですか？
クリスティーHC：
彼は彼がやるべきことをやった、ということに尽きます。彼はシュートを決められる選手です。今夜はスリーポイントラインからもよく決めていましたし、ダブルダブルを達成しました。彼は高いレベルでプレイできる選手だと、私たちは分かっています。
記者： ダグ、チームは劣勢から試合を進めることが多いように見えます。この流れをどう変え、試合序盤から良い勢いを持って、相手を追い込むことができるでしょうか？
クリスティーHC：
私たちはまず、自身が緊急感を持ってプレイしているか確認する必要があります。いったん波に乗れば、ゲームに緊急感が生まれ、良いリズムを見つけられるのですが、そこに至るまでがお互いに支え合い、腕を組んで乗り越えるべきところです。
結局のところ、重要なのはディフェンスでストップを決めることです。シュートは入ったり外れたりするもので、それはゲームの一部です。それを他のプレイに影響させてはいけません。そして、選手としてフロア上で何か気づいたことがあれば、「コーチ、これがあります。これを試しましょう」と、お互いに意思を伝えることも大切です。
正直に言って、全てはストップ（相手を止めること）にかかっています。**守り、リバウンドを取り、ボールをシェアする。**これこそがサクラメント・キングスのアイデンティティであり、私たちはそれを追求し続けます。
記者： デニス・シュルーダーについてですが、彼はベンチから出てきて、再び自分のゲームを見つけ出したように見えます。彼のプレイについてコメントをいただけますか？
クリスティーHC：
ああ、デニスはここに理由があって連れてこられたんです。私は彼のことが大好きですし、彼が何をするか、何をもたらしてくれるかを知っています。我々がスロースタートを切ることが多かった、今もそうですが、選手たちのリズムを見つけようとしているのが現状です。その中で、彼は自分のゲームを見つけ出してくれた。それを見られて嬉しく思っています。
彼には常に伝えています。「アグレッシブであり続けろ。自分のゲームをプレイし続けろ。私たちは君を愛している。これが君の居場所だ」と。同じ情熱と意欲を持ってプレイし続けている彼の姿は、見ていて本当に美しいです。
今の課題は、良いスタートを切り、賢くプレイし、そして試合をフィニッシュする能力を見つけることです。私たちは多くの試合で接戦を演じてきましたが、今夜も、あとワンストップあれば逆転できた、という試合でした。こういう連敗の時期は、物事が自分の思い通りには進まないものです。自分たちで獲りにいかなければなりません。掴み取り、奪い取らなければならないのです。
記者： ザック・ラヴィーンのゲームについてはいかがでしたか？少し静かだったように見えますし、終盤は彼を起用しない判断をされました。
クリスティーHC：
特に何も問題はありません。ただ、機能しているラインナップを見つけようとしただけです。たまたま廊下で彼に会ったときにも言ったのですが、マリク（・モンク）の調子が上がってきて、何かを見つけようとしている時でした。彼を戻そうとした矢先、マリクがシュートを決めたり、フリースローラインに立ったりしたんです（正確には覚えていませんが）。
ですが、ザックは彼にとってのザックです。彼こそが私たちにとっての必要な選手です。ただ、毎晩、私たちが苦境を乗り越え、試合に勝つためのローテーションを見つけようと試みているのです。今夜の件は、特に大きな問題ではありません。
記者： そして、前の2試合と対照的に、デマー・デローザンが今夜非常に効率的に得点を重ねていました。彼の姿勢やメンタルの面で、何か違いを感じましたか？
クリスティーHC：
ええ、シュートに少しアーチがかかっているように見えましたね。時々、シュートが平坦になってしまうことがあったので。でも、彼は今日、最初から準備万端で出てきました。
それが彼の姿です。彼とザック、彼らがやるべきことをやるんです。そして、毎晩、それは逆になるかもしれません。だから私たちは、それらの組み合わせを構築しようとしているのです。同時に、最も重要なことは、私たちのアイデンティティに基づいてプレイすることです。
私たちが毎晩コーチし、プレイしようとしているのは、ディフェンス、リバウンド、そしてボールのシェアです。私たちは着実に前進していますが、勝利を掴むためには、この48分間を完全にやり遂げる必要があります。皆さん、ありがとうございました。感謝します。