Amazonプライムの「地上波化」が加速? その影響を考える
最近、Amazonプライムがライブ配信に本格的に力を入れています。メジャーリーグのドジャース対巨人戦などのプロ野球中継やボクシングの試合を配信し、まるでテレビの地上波放送のような存在感を見せています。さらに、4月からは広告(CM)が入る予定で、ますます従来のテレビに近づいていると言えるでしょう。
この動きは、ストリーミングサービスがテレビ放送の役割を担う時代が来ていることを示しているのかもしれません。もはや「Amazonプライムは動画配信サービス」という枠に収まらず、「新しい形のテレビ局」とも言える存在になりつつあるのではないでしょうか?
Amazonプライムの「地上波化」のポイント
ライブ配信の充実
スポーツ中継は生放送が重要視されるコンテンツであり、視聴者がリアルタイムで楽しめる環境が求められます。Amazonプライムは、そこに目をつけ、地上波と同じような感覚でスポーツを観戦できる場を提供し始めています。広告(CM)の導入
これまでAmazonプライムはサブスクリプション型のビジネスモデルでしたが、広告を導入することで地上波テレビのような広告収益モデルを取り入れることになります。無料の地上波とは異なり、プライム会員は引き続き視聴料金を支払うわけですが、それでもCMが入ることで**「テレビを見ている感覚」**がより強くなるでしょう。視聴者の変化
これまで「テレビはオワコン」と言われることもありましたが、実際には多くの人が地上波放送を見続けています。しかし、Amazonプライムのようなプラットフォームがテレビの代わりとなれば、**「テレビ離れ」ではなく「テレビの視聴環境が変わる」**という現象が起こるのではないでしょうか?
この流れがもたらす影響
Amazonプライムの「地上波化」が進むことで、いくつかの変化が考えられます。
テレビ局との競争が激化
これまでスポーツ中継は地上波やBS・CS放送が中心でしたが、Amazonプライムのような配信サービスがこの分野に参入すると、テレビ局のコンテンツの価値が相対的に下がる可能性があります。視聴習慣の変化
従来、スポーツ中継は「テレビで見るもの」という固定観念がありましたが、ストリーミングサービスがそれを覆すことで、視聴スタイルも大きく変わるかもしれません。スマホやタブレットでスポーツを観戦することが一般的になれば、テレビを持たない層にもリーチしやすくなります。サブスクリプション+広告のハイブリッドモデルの普及
Netflixなどのサービスも広告付きプランを導入し始めています。Amazonプライムが広告を入れることで、「サブスクだけでは収益が不安定な時代」が来ているとも言えそうです。この流れが他のストリーミングサービスにも広がる可能性があります。
Amazonプライムの「地上波化」は進むのか?
今後、Amazonプライムがどこまで「テレビ的な存在」になっていくのかは注目ポイントです。もしこの流れが加速すれば、いずれはニュースやバラエティ番組のライブ配信も当たり前になり、完全に「新しい地上波」として機能するかもしれません。
テレビは本当に終わるのか、それとも形を変えて進化するのか。Amazonプライムの動向を見守りながら、これからの視聴スタイルの変化を楽しんでいきたいと思います。