山田太一さんがお亡くなりになりました。

脚本家です。

代表作は『ふぞろいの林檎たち』になるのかな?

個人的には

小説版

『早春スケッチブック』

『岸辺のアルバム』

『沿線地図』

『終りに見た街』

が面白かったです。


ギャンブラー自己中心派や、ウッチャンナンチャンにパロディとして真似されるくらい独特の台詞回しをするのも癖になるところ。


エッセイも面白くて

『路上のボールペン』

『いつもの雑踏 いつもの場所で』

も最高でした。






 

 



 

 



 

 



 

 

とりあえずは、一番は

『終りに見た街』で、

これから水上恒司くん主演でやる映画

『あの花が咲く丘で』に似てるのですが


第二次世界大戦中に、現代の家族がタイムスリップしてしまうお話が、テレビの2時間ドラマでやっていて、

主役のお父さんは、戦争反対なのですが、(多分、戦後の人たちは、ほとんどが戦争反対)子どもたちは、段々と日本を守るために兵隊に志願していく様相を、じわじわと表現していました。

最後はよくわからない終わりなのですが、それも面白い。


山田太一さんは、若者と、その前の世代(山田太一の世代?)とのギャップや対立を描くのが上手だったような気がします。

自分が読んだり見たりしていたときが、若者側の視点だったのでより一層わかるな〜とか、共感ができたのかも。


ものすごく屁理屈っぽいやり取りが続いたり、するところがたまらなく良いんですよね〜。


この機会にいくつか見直してみたいなと思いました。


山田太一さんの世代の、特徴の一つに、戦争が終わって大人たちがガラッと変わってしまったという影響があるみたいで、何が正しいのか?という。

戦争が終わるまでは、鬼畜米兵だったのに、終わったらギブミーチョコレートみたいな。

戦争前は非国民と怒ってた怖い大人が、急に手のひらを返すことで価値観の整合性が取れなくなったようなことは書いていたと思います。

また、ある、エッセイで、いろんなことが起こる中である先生の、『そうだとするならば』という言葉を大事にしていて、物事を決めつけず、『そうだとするならば、こういうふうに思うとか』常に決めつけない姿勢が自分にも影響を与えています。


自分に影響を与えた100にも山田太一を入れてはいます!


まだまだ、山田太一作品については書き足りないのですが、また、改めて書きたいと思います。


もう少しエッセイなどを読みたかったです。


by Punk