四月の100円ショップ一応買っておく電池
四月ですね。
今年の東京の桜は既に満開の頃を過ぎていますが、やはり新年度となる四月は正月とはまた違う明るさを感じます。
着慣れていないスーツ姿の人達。
傷のないランドセル
新しい土地、新しい学年、新しい生活、新しい出会い
実に希望の似合う季節です
僕はというと、芸歴が一つ増えただけでこれといって新しさはありませんが、街に四月を感じると清々しい気持ちになります。
高校を卒業して初めて一人暮らしをした時のことを思い出します。
とにかく家賃優先で決めたその1Kの部屋は駅からも学校からも遠く今考えるとなぜあそこに決めたのか分かりません。
それでも、初めての一人暮らしはウキウキでした
家具を揃える高揚感
金もセンスもなく、買ってる時はいいじゃんいいじゃんと思っていた家具を家に置いてみると憧れとは程遠い部屋になりました。
ソファーをいつか買おう。どこに置こうかと何度も考えました。そこに初めて出来る彼女と座って映画を観るんだ。初めて訪れた彼女はベッドに眠らせて自分はソファで眠って誠実さをアピールするんだと妄想していました。
結局その部屋にソファを置くことはなく部屋に女の子を呼ぶこともありませんでした。
キッチンというか廊下に流しと一口コンロがあるだけの場所。母親の手伝いなんか対してしたこともないのに、自分には料理ができると自信に満ちていました。
家から仕送りで送られてくる米を炊き、マルシンだか丸大だかイシイだかの二個か三個がテープでぐるりと一緒にされていた安いハンバーグをレンジでチンして米に直接乗っけてマヨをかければ自分を料理の天才だと自負していました。
まだ、始めたばかりの一人暮らしなのに大戸屋で「実家暮らしと時は、焼き魚なんか出てきたらブチギレてたけど、こういうザ・日本食みたいなのが一番うまいわ」なんてことも言っていたかもしれません。
一人暮らしの強い味方は100円ショップでした
当時、そこまでどこにでもあるわけじゃなかった100円ショップが家の近くにあってテンションが上がりました。
食器ふきん、ふきんかけ、無印良品で買ったと思わせることのできる歯磨き入れるコップ、
いらない吸盤や結局何も入れなかったクリアボックス、握力鍛えられるゴムみたいなもの、たくさん買いました。レジに並んでいる時に一応あったほうがいいと電池も。
四月の100円ショップには希望に溢れている。
100円ショップに行こう。希望を抱いた顔をみれるかもしれない。
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