歩くのが好きです。
走るのはあまり好きではありません。
歩くのもウォーキングの様に腕をしっかり振って、足を大きく広げ、呼吸を意識して。というような足腰を鍛えるためにという目的ではありません。
ただ歩いてるのが好きなんです。
いや歩く事よりも立ち止まる事が好きなんです。
あらま!なんて淡いピンク色の花が咲いているの。と立ち止まる。
ずいぶん古いコインランドリーだなー。と立ち止まる。
学校沿いを歩き。洗濯機を見つける。ん?洗濯機?給食室の裏側かな?学校に通っている時に学校に洗濯機があったかどうかなんて気にもしなかったなー。と立ち止まる。
歩いては、些細なことに目を止めて立ち止まるのが好きなんです。
特に住宅街を歩くのが好きです。
東京に一軒屋建てるなんてみんな凄いなーと思い歩く。
不審者には思われないように明朗に歩く。
色んなデザインの家々。
色んな花を育てている。
犬のフンに対する注意喚起。
住宅街の中に突然現れる美容室。歯科医院。
なるほど、こういう店は住宅街にニーズがあるのか。と思う。
商店街と住宅街の狭間あたりに小さなお寿司屋さんがある。
このマンションの一室はどうやらバレエ教室が行われている。
綺麗な家々の中、古い木造の家を見つけて。昔から住んでるんだろうな。土地売れば新築のマンションに住めるだろうけど。そういう事じゃなく、この場所が好きなんだろうなと予測してみる。
そんな事を考え歩くのが楽しい。
豪邸を見つけるとテンションが上がります。
ヨーロッパ調の豪邸。
和とモダンがミックスされた豪邸。
もしかしたら大使館かも知れないと見間違う豪邸。
東京にこの大きさの家っていくら?一億円では到底済まないだろうな?四億?もしかして十億円?
そんな事を考えているだけで楽しい。
そんな時ふと頭に過ぎる考えがあるんです。
こんな家に自分もいつか住んでやる。という思い!
、、、ではなく
この豪邸の持ち主。年配の方と偶然知り合いになり、だんだんと親密になる。最初はさん付けだった呼び名もちゃん付けになって、歳の離れた友達みたいに仲良しな関係になる。そうして突然言われるのです。「この家さ、俺になんかあったら、けんちゃんがもらってくれないか?」なんて考えてしまうのです。
あー嫌だ。想像の世界なのだから、いつか住んでやるとかませば良いのに貰おうとしている。
なんて小さい男なのだ。
同じような話を先日始めたREC.というアプリの中で一人ラジオの様に声だけでこの話をしています。
ブログやこのREC.で話がかぶる事も多々あると思いますが、文字と声とでお好きな感じで楽しんで頂けたら幸いです。