私は手が小さい。

それだけではなく、指が短い。


と、ずっと思っていた。


が。


先日、仕事中のド暇な時間に、時間をもてあまして指の長さを測ってみたのだった。


中指。

手のひらの、第3関節のシワまで。

7.5センチ。

 

ド暇なもんだから、ネットで検索してみたら。


これはなんと。

なんと。

なんということでしょう!


日本人の女性の、まさにちょうど平均くらいなのだった!


しかし。

私は手が小さい、と思い込んでいた。

中学生のころの先生にも言われた。

再開後に通った先生にも、

「あ、手、小さいんですね」

って言われた。


これはもしや。

「身長のわりに」という前置き付きではなかろうか。


私の身長は、164cm。

昭和生まれにしては、まあまあ高い。


で。

足のサイズは、23〜23.5cm。

身長のわりには、ちいさい。


手は、8度は上からいける。

9度は、だめ。

10度は、180度開いても、触ることさえできない。


でも、いろんな方のブログを読んでると、もっと小さい人、たくさんいる。



中学3年生のころ、ピアノを習いにいくのをやめたとき、私にはある思いがあった。

今以上に難しい曲は、私には弾けないんじゃないか。


そして、それを手が小さいせいだと思っていた。



今、思ってることがある。


私はピアノ歴のなかで小6から2年間ほど、習っていなかった時期がある。

その間も、ピアノは弾いていた。

コードをおぼえて、はやりの曲をコード譜で片っ端から弾いていた。

いわゆる「耳コピ」も得意技になった。

ビートルズとかもたくさん弾いた。


クラシックも弾いた。

小犬のワルツとか、たぶん、この時期だ。


でも、基礎はやらなかったのだ。

ハノンも、ツェルニーも。


この時期、身体も大きくなったし、たぶん、譜読みや聴音は成長したんだろう。

ぱっと見、うまくなったようにみえる感じ。

でも、基礎はやらなかったのだ。


もー、基礎をがんばってる今の私からみたら、なんつーもったいない!

この、バカタレっ!



中学生のとき、もうこれ以上難しい曲は弾けないんじゃないか、と思ったのは、曲に基礎が追いついていなかったんじゃないか。


習っていなかった小6からの2年間ほどのあいだに、得たものも大きかったけど、基礎は伸びたはずはないのだ。


手が小さいからではなかったんだ。



というのが、仕事がド暇な時間に得た、貴重な教訓なのだった。


ありがとう、ド暇。

基礎がんばれ、私。