Wちゃんのお友達の案内で宜興の陶瓷博物館を
見せていただきました。
中国宜興陶瓷博物館
まずは古陶磁館を案内いただきました。
ほとんどが宜興周辺で出土したもののようです。
新石器時代 挟砂紅陶の陶片
同じく新石器時代の紅陶類
新石器時代 白陶陶罐(左)と鏤孔灰陶豆(右)
紅泥弦紋陶壷 春秋時代
器体につけられた、縄文が美しいです。
原始青瓷羽状紋壷
青瓷というよりは、日本でいうところの灰釉という感じ。
釉薬のムラと羽状紋がきれいです。
印紋陶壷 戦国時代
上は桧垣紋、下は格子紋が刻まれて変化があります。
整形時の宛木による文様と思いますが、
装飾的にも大変美しいものです。
紅陶壷 戦国時代
胴の部分に出た窯変による緋色が美しいです。
黒衣陶 新石器時代
三足鼎 漢時代
蓋にも三つ足がついていて、お皿として使用できます。
漢時代のお皿と青釉瓶子
灰陶罐(左)と人獣玉碧壷(右) 漢時代
双耳青釉陶罐 漢時代
肩の部分の釉薬の流れが美しい。
双系紅泥陶罐 漢時代
肌理の細かい土肌に出た、くすんだ窯変に惹かれます。
紅陶双耳罐
おおらかな器形が魅力的です。
隣の還元気味で焼成された青灰色の器たちも渋いです。
右のは両手を挙げてVサインしているみたいで可愛いです。
双耳弦紋罐、双唇陶罐、双耳三足陶罐 漢時代
双唇紅泥陶罐 漢時代
とても美しい器形、
胴の文様の間合いも素晴らしいです。
青瓷のお椀 晋時代
小さいものはぐい呑としてぜひ使ってみたい。。。
青瓷の大碗 晋時代
くすんだオリーブ色で目痕も魅力的。
くすんだオリーブ色で目痕も魅力的。
肉じゃがでも盛りたいような親しみを覚えます。
緊張感ある口の作りと胴の張り具合、
よほどの腕のある陶工によるものでしょう。
青瓷谷倉罐
人物や鳥などが、装飾的に貼り付けられています。
五穀豊穣を願う意味があったと教えていただきました。
黒釉六系罐 隋唐時代
器形、釉ともに実に渋い。
双耳黒釉罐 隋唐時代
上半分の釉薬は釉薬を入れた壷が浅かったから、
と教えていただきましたが、軽やかな印象です。
青瓷碗 隋唐時代
青瓷とのことですが、土の中で風化したようです。
青瓷盤口蓮花瓶 隋唐時代
肩の輪花状の装飾がロマンチック!好きな一品です。
画花碗 隋唐時代
内側の櫛目が特徴と教えていただきました。
これなどは日本のすり鉢に通じるものがあります。
青瓷玉春瓶 隋唐時代
オリーブ色の青瓷釉は一部風化していますが、
逆に風格を増しているように見えます。
腰から下の赤褐色の土見せも素敵です。
印紋灰陶罐 隋唐時代
腰から下が黒く変色しているのは、
腰から下が黒く変色しているのは、
火にかけて使用された痕でしょうか?
盤口壷 隋唐時代
良く溶けた黒釉の下から見える刻文と轆轤目が魅力的。
黄釉寛把壷二種 隋唐時代
ピッチャーですね。下のは使いにくそうかな?
ピッチャーですね。下のは使いにくそうかな?
緑釉双耳壷 隋唐時代
モノトーンの世界に華やかな緑釉が登場です。
釉薬は一部剥落しながらも往時の美しさを保っています。
寛把釉陶壷 宗元時代
飴釉の水差し
釉調、器形ともに素敵。
日本の瀬戸あたりも影響受けていますよね。
これで老酒を飲んでみたい。。。
品格を感じさせる青瓷釉の水差し
肩の部分に貼り付け文があります。
淡藍釉抽角双耳瓶 清代
失透釉に一筋流れる辰砂が綺麗。。。
月白釉欧窯執壷 明時代
日本の斑唐津を思い出しました。日本酒飲みたい!
印花筆筒 清代
月白釉瓶
鈞窯獣耳瓶 清代
日本の信楽火鉢の海鼠釉を思い出しました。
日本の信楽火鉢の海鼠釉を思い出しました。
素晴らしい景色と思います。
葛明祥、葛源祥兄弟の鈞窯作品 清時代
冬青釉秦瓶 清時代
冬青釉と名付けられていますが、翡翠のようなきれいな緑。
冬青釉と名付けられていますが、翡翠のようなきれいな緑。
日本の織部とも九谷の緑とも違う、やはり中国の緑色です。
彩釉水果盤 清代
外側の深いピンクと内側のペパーミントグリーンの
色の対比が鮮烈です。
これを使った当時の人、作った人を思います。。。
緑釉双耳壷 清代
少しマットな緑釉で癒されます。
少しマットな緑釉で癒されます。
紫砂の菱花水底 葛明祥作 清時代
背面に釉の剥落のあった青釉の壷
とてもきれいなコバルトブルーです。
四系醤釉油壷 清代
虎子 清代
宜興が新石器時代からの陶器の産地であって、
各時代に様々な様式が試みられて、名品が生み出されている
ことが、貴重な展示品を見て理解できました。