日向坂聞きながら、書いてます。

 

 

上の子供が高校生になって、そろそろ希望の進路を考えないといけない時期に入った。

 

で、理系の人は、進路選択の際に、頭をかすめる「医学部」なんですが、これからの時代の選択肢として、どうなんでしょうか? ←すでに語り口が、否定的

 

自分の娘のこともあるので、コンサル的にざっくりと考えてみました。もちろんパパは医療経済学者ではないので、書いてあることは適当。学問的に鋭いツッコミをされても答えられません、あしからず。

 

1.医療で動いている金は、国の施策でコントロールされている(ごく一部の自由診療を除く)。つまりその時の医療政策によって、生殺与奪の権が(あのへなちょこ官庁の)厚生労働省に握られているってわけです。←どっかで聞いた言い回しですね。

 

医者の給料の出どころは、(1から3割の患者の自己負担、国民の給与などから天引きされている健康保険料、税金からの公費などで構成される)「国民医療費」の一部が流れ込むシステムですが、その蛇口の開け締めは厚生労働省が、医療機関を生かさぬよう殺さぬように調整している。

 

なので、2017年だと全国776の公立病院のうち、756が赤字という状況。統廃合して、「適正配置」にしたいようだ。もちろん、私立病院も厳しい。(日本は私立病院が数で勝っている)

 

 

2.その多額の公費がズボズボと投入されている国民医療費ですが、

 

 

総額で、43.4兆円(うち公費が38%くらい)です。それが平成30年度の市場規模ですね。

 

ちなみに医療費は一貫して右肩上がりのようで、歯止めが効いていないようです。

 

気分が沈むので書きたくないんですが、パチンコの市場規模は20兆円です。どうかしてますね。

 

3.もう一般会計歳出上で、社会保障費はいっぱいいっぱい。

 

だいたい、国の一般会計歳出での社会保障費は3分の1を占めています。地方交付税と公共事業と文教および科学振興と防衛費を足したより多額です。オイオイ、、、って感じですね。

その社会保障費から4割弱が医療にながれ、年金にやはり4割弱が流れ、10分の1が介護に流れ、福祉にも6分の1ながれます。これから年金と介護が増え続けるのに、医療もそのまま増えたら破綻しますね、ってすでに破綻しているのですが。

4.財源の根幹をなす一般会計の歳出と歳入のバランスがすでに破綻国家のものになっている

 

これから、労働者人口が減って、高齢者(特に後期高齢者)が増えるのに、国家予算は事実上破綻しており、(今の高校生が社会人として成長する時期の)ここ20-30年でどうこうなるレベルではありません。

 

↑東京新聞からとってきたのですが、昨年のCOVID19関連の大惨事(第3次)補正予算も入れると、まあ、すごい有様です。開いた口が塞がらないとは、正に上のようなグラフを言うのでしょう。これまではワニの開いた口と言われていたのですが、、、こんなワニはいません。下顎は外れることはあっても、上顎が外れるワニはいないと思います。

 

5.もういくらなんでも、これまでのような国民皆保険制度の維持は無理筋

いろんなデータを見てみて、素直に考えてみると、平和な頭であたりまえに思えちゃってる日本の皆保険制度って、このまま続けるのは無理なのでは?と思えます。

 

右肩上がりの経済だったころは成り立っちゃっていたんだろうけど、、、 バブルが弾けて30年立つのに、、、 厚生労働省って、、、

 

近々、昔のイギリスのサッチャー政権も真っ青の大ナタがふるわれる時代が来るように思えます。でなければ、茹でガエルになるだけですから、、、←すでになってる?

 

平時の医療は再生産にあまり寄与しないので、真っ先にターゲットにされると思います。

 

とまあ、今回はマクロっぽい分析ですが、これからの時代は、綺麗事ではない国際化の波が訪れるので、資格職で「唯一残ったプラチナライセンス」と言われる医師でも、国の(場当たり的な)施策に首根っこを押さえられているので、自由度はどんどん狭まり、貧乏にはならなくても、給与水準は低めに抑え込まれて、良いように使われる職種になるかと思います、どう考えても。 え?もうなってるの、そんな状況に?

 

うーん、子供が人間力と学力を兼ね備えていたら、工学系のバックグランド(修士を取り、企業で経験を積むとか)をもった上で、どうするか考えるのが良いかなあとも思います。

 

でも、女の子だと都市部の医学部もありかな? 

 

(適当に書いているので、後からリライトすると思います)