今日は、東大・京大などの発表日ですね。

 

昔話ですが、自分が大学受験の時に、大層お世話になった問題集に「大学への数学 理系・新作問題演習」があります。(1992年で廃刊になってます)

 

大学受験数学界のラスボスと言って良い存在で、ほとんどの受験生は手に取りさえしませんでした。ちなみに、現行の「新数学演習」(実際の入試問題を編集)より、かなり難しいと言われています。

 

他の参考書やら問題集などは、ほとんど覚えていないけれど、この「理系・新作問題演習」は私にとって別格の存在でした。今でもヤフオクなどでは高値(1万円ほど)で取引されています。多分、思い入れがある中高年が懐かしがって買っているのでしょう。

 

 

たった120問の問題集なのですが、一筋縄では行きません。すでに大数の「学コン」は問題なく解けるレベルでしたが、それ以上の美しい難問(入試問題としては現実的に成立しえないレベル)ばかりが選りすぐられていました。

 

この問題集で習得したのは、テクニックよりむしろ、いわゆる「フロー」とか「ゾーン」と表現される状態に入ることでした。逆に言えば、私程度の人間には「ゾーン」にでも入らないと解けない問題ばかりだったのです。

 

ひと夏かけて、全問自力で解いた後は、数学については無双状態になりました。

 

おかげで分不相応な大学に滑り込めました。結果的に、私にとっては人生を変えた本となりました。

 

問題集で変わる人生って、、、