トスカニーニ/チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」 | ponchanのブログ

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私のクラシックSPレコードコレクションを紹介します。(旧ブログ名「スターリングのある部屋」)
※音源のリンク切れは現在復旧作業中です。

 

チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」

TCHAIKOVSKY: Romeo and Juliet - Fantasy Overture

 

NBC交響楽団

NBC Symphony Orchestra

指揮:アルトゥーロ・トスカニーニ

Conductor: Arturo Toscanini

 

録音:1946年4月8日 New York, Carnegie Hall

米RCA Victor 11-9979/81

Matrix:11-9976-A,11-9976-B,11-9977-A,11-9977-B,11-9978 A

 

音声ファイル
WAVファイル(96kHz/24bit)(ギガファイル便・期限:2023年1月10日)
MP3ファイル(192kbps)(googleドライブ)
 

Turntable:Technics SP-15
Cartridge:Audio-Technica AT-MONO3/SP
Phono-Equalizer:Luxman C-05
Equalisation:Rec-O-Kut Re-Equalizer(turnover:RIAA、rolloff:-8)
transferred from 78rpm records at 78rpm

 

 

今回は、トスカニーニが指揮したチャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」をSPレコードの復刻でお聴きいただきたいと思います。

 

チャイコフスキーはトスカニーニにとって必ずしも親近感を覚える作曲家ではなかったようで、例えば交響曲は「悲愴」と「マンフレッド」の2曲という、自分が納得いく作品しか取り上げませんでした。その中で、この「ロメオとジュリエット」は、5種類の録音が残されており、彼がこの作品を特に愛好していたのがわかります。

 

1936年 ニューヨーク・フィル(ライヴ)

1938年 NBC交響楽団(ライヴ)

1946年 NBC交響楽団(セッション録音)←当録音

1948年 スカラ座管弦楽団(ライヴ)

1953年 NBC交響楽団(ライヴ)

 

私は、上記のうち1936年以外の録音を聴いたことがありますが、このうち1953年録音は雄大で、凄みを感じる名演と思います。録音も聴きやすいです。

 

この1946年盤も条件の良いセッション録音だけあって、当時としては聴きやすい音質です。トスカニーニのチャイコフスキーは劇的な迫力に満ちており、思わず興奮させられます。彼の演奏はリズムが力強く、かつ弾力に富んでいるのが良いです。

 

今回復刻に使用したレコードは、かなり状態が悪く、盤面に多数の傷があるほか、音溝の摩耗が激しい盤だったことから、部分的に歪んだ音となってしまいましたが、演奏の良さは伝わるのではないかと思います。