…おかあさん、お話しして。
…いいよ。どんな話がいい?
…ヒトの話がいい。
…わかった。じゃあ、欲張って道を間違えたヒトの話をしてあげる。

…あのね。

女は幼い頃から猫が好きだった。
孤独だった幼い頃の女には小さく温かなこの猫という生き物が愛おしく何よりも変え難い存在だった。

だが、女の家は猫を飼うことを許さず、女にできることは外にいる猫達との束の間のふれ合い。

だが猫達には外での生活は厳しく、病気になったり、馴染みの猫が突然いなくなったり、事故にあったり、その様を目の当たりにするたび、いつか大きくなって自分の家が持てたら困っている猫達を助けるんだと強く思ったのだった。

女は成長し、社会人になり貯金をコツコツし、やがて自分の城、借家だが一軒家を借りた。

やっと自分の城が持てた女は早速馴染みの猫の中で弱っていた猫を保護し家に連れ帰った。

女と馴染みだったので初めての家の中で初めは警戒していた猫は次第に落ち着き、女にスリスリと擦り寄ってにゃーんと甘えた声を出した。

それがたまらなく愛おしく、初めての猫との暮らしに女は幸せを感じ、満ち足りた気分になった。

ミーと名付けたその猫と毎日ゆったりと暮らしていたが、そうだ!ミーに友達が必要だ!と考え、外にいた小さい子猫を家に迎え入れた。

2匹になった猫達は共に遊び、丸くなって寄り添い、じゃれあい本当の家族のように仲良くなった。

しばらくたってミーが少し太ったように見えたが、食欲が増えたせいで太ったのだと思っているうちににミーが下半身から出血を初め、驚いて様子を伺うとミーが出産をしていると理解した。

女は猫達に避妊手術を受けさせていなかったので、ほどなく発情した2匹による結果だった。

ミーは5匹の子猫を出産した。

初めは驚いた女だが、生まれたばかりの子猫をきれいにし、愛おしそうに授乳するミーの姿をみたら、驚きは吹き飛びあまりのかわいらしさに釘付けになった。

そして自分の家族が増えたように感じ喜びを感じた。
なんて可愛いんだろう!
日に日に成長する子猫は愛らしく、成長しても幼い頃から育てているので人懐こく可愛いさはひとしおだった。

そうするうちにもっと猫を助けよう!と女はより思い、目につき保護できる猫は連れ帰り保護するようになった。

だが避妊手術は費用がないからお金が貯まったらしよう!と考え放置していると、また家にいる猫達に妊娠の兆候が現れ、またそれぞれの猫が出産し子猫が生まれた。

その頃になるとはじめはきれいだった女の家は壁は爪がとがれ傷だらけになり、トイレの掃除をしてもしても追いつかず、壁にオス猫たちのスプレー行為で常に異臭が漂うようになっていた。

すっかり麻痺してしまった女は、大丈夫!また掃除すればいい!避妊手術もお金を作って、出来るときにやろう!と思っていた。

ミーからはじまった猫たちはどんどん増え、100匹以上に達していた。

足の踏み場もないおびただしい糞尿、荒れた部屋。
その中で猫たちも必死に生きようとしていた。
少しでも清潔なところで排泄を、女が気まぐれにしか食事を与えなくなったので、少ない食事を奪い合い食べた。

弱いもの、子猫から老猫、病気のものは食べることもままならず、倒れ干からびて死ぬ猫たちもいた。

その姿を見ても、それでも猫の数が増えても女は何とかしようとはしなかった。

大好きだった猫に生き地獄を与えているという事実からは一切目を逸らしていた。

…なぜなの!おかあさん!そのヒトは猫が好きじゃなかったの?
…好きだったけど欲張って、目を背けたからこうなったのよ。
…許せない!
…続きを話すわね。


女は眠っていた。
だが、いつのまにか女は外にいた。
なぜ自分が外にいるかわからない。
?どうして私は外にいるの?
自分を見るとボロボロの服を着て、体はところどころ汚れていた。
そしてひどく空腹でのどが渇き苦痛だった。
そのまま何日も過ぎ、飢えが限界に達したころ、膝を抱え座り込んでいた女の前に優しそうな女性が、大丈夫?うちにくる?と優しく声をかけてくれた。
すがる思いでうなづき女の手をとった。

女性の家で2人だけで楽しい毎日を過ごした。
女性は優しく、女を甘やかしてくれた。
そんな女性に女は心を許し頼るようになった。

やがて少年が女と同じように暮らすようになり、少年が成長した頃、女は妊娠した。

突然女が産気づいた時、女性は驚いたがすぐに事態を受け入れ、産まれた子供たちも温かく迎えいれてくれた。

幸せは徐々に崩壊した。

女性はどんどん色んな人間を迎え入れ、家には次第に人間がひしめくようになった。
その頃は優しかった女性もおざなりな態度になり、日に数回しか食事にありつけなくなっていった。
清潔だった家も汚れ異臭が漂い、ところどころに糞尿が垂れ流されていた。
病気になったものはどんどん弱り、母親たちは栄養が足りず母乳が枯れ、飢えて泣く赤ん坊を抱き、自身も飢えながら途方にくれた。
女はここは地獄だ、と絶望した。
おかしくなり叫びながら壁をなぐりつけるもの、女もまた出産していたが、ミルクを飲まず泣く赤子を奪い取られ飢えた男に食い殺されてしまった。
ぎゃあああ!女は絶叫した。
こんな地獄なのに女性はどんどん人間を招き入れもはや眠ることもままならない。
弱いものはどんどん強いもの食い殺されていく。
地獄だ!地獄だ!地獄だ!
助けて!助けて!助けて!

だれが助けるの?おまえなんか。
女がはっと見上げると食われバラバラになった子猫を抱く女性が女に言い放った。
女性の姿は猫の姿になっていた。
鬼のように血を吐きながらニャアアアア!とミーが呪いの目を向けた。


保護団体が、近所の住民の通報を受けて女の家に立ち入った時、女は口から泡を拭き、叫んでいた。
ごめんなさいー!ごめんなさぃぃ!

家の中は目と鼻をつく異臭が漂い、それぞれの部屋の隅や影に怯えた猫達。
床には干からびた死体になったもの、食べられた子猫の亡骸が散乱していた。
何匹もの猫達が死んでいた。生きている猫も痩せ衰えていた。
保護団体は涙を流した。
生き残った猫達を保護しながらごめんねと頭を下げた。

あなたたちは謝らなくていいのよ。
干からびた死体となっていたミーは魂となりそうつぶやいた。

…おかあさん、ミーは復讐できたのね?
…そう。女に自分の身に起きたことを味合わせたのよ。
…よかった。ずっと苦しめばいいんだよ。
…うん。でもそんな人たちばかりじゃないのよ。でも、こんなことをする人たちもたくさんいる。そんな人たちは必ずどこかで呪われるのよ。





久しぶりに書きます(≧∇≦)

仕事変わって以来、忙しくて目の回る毎日汗

早く余裕見つけてハンドメイドやブライスのカスタムがしたいな(o^-^o)
こんにちは♪

実は3月中頃に転職したぽんデス(≧∇≦)

ずっと派遣だったので、社員に落ち着くのはめためた久しぶり汗

しかもダメ元で受けた結構固いトコロに受かってしまいあせる

たくさん新しい事も覚えなきゃだし毎日あわあわしてました☆

やっと落ち着いてきたケド、まだまだだから頑張らなきゃ!

リアルにドングリ欲しいよ☆