NTX700ですが弦高が少し高めだなと感じたのでサドルを調整することにしました。
付属のサドルそのものを削るのが手っ取り早いと思ったのですが、サドルを削りすぎるとビビリがでるようになり、失敗するとやり直しがききませんのでので調整するのはなかなか神経質な作業になります。
純正のサドルがあればよかったのですが、よくわからなかったのでAmazonでアコギ用などとして販売されている一般的なサドルとナットのセットを購入しそれをけずって調整することにしました。
ちなみにオクターブ調整用の溝のようなものはついていない牛骨のものです。
写真はNTX700に付属していたオリジナルのものですが、この形状を参考にブランクの牛骨のサドルを削っていきます。
作業自体はそんなに難しいものではないのですが、ブランクのサドルが微妙に厚いため薄く削る必要がありました。これがなかなか面倒です。
当初単純に紙やすりの上でこすっていけば薄くなるかと思ったのですが、牛骨はなかなかの硬さで思うように削れません。
結局一般工作用の板状のやすりで根気よく全体を薄くしていくことに。
時間はかかりましたがうまくギター本体のサドルの溝にはまる厚さに調整することができました。
続いてサドル上部のカーブの形状を削って整形します。
指板のRにあわせて弦高調整するためのものでもあるので変な削り方をすると弦高がデタラメになってしまいます。
もちろん削りすぎて弦高が低くなるとビビリが生じることにもなりますのでこれまたなかなかシビアな作業になります。
オリジナルのサドルと比較しながら削る量の検討をし、あらかじめ断面に鉛筆で黒鉛をこすりつけておき、削った箇所をわかりやすくしておきつつ、オリジナルのものと比較しながら慎重に削っていきます。
やはり硬くけずりにくいので難航しましたが、無事に完了。
そこからさらに弦高を調整するために底面を削って弦高を調整…なかなか今期のいる作業になりました。
結果的に少しだけ弦高をさげたセッティングになりましたが、それでも多少弾きやすくなったのでよしとします。
全体で1時間ちょいぐらいかかり、なかなか大変な作業でした。
こういうことをするとやはり適切な電動工具とかがあるともっと楽だろうなと思います。