エンターテインメント優秀賞
アルクアラウンド/
サカナクション

これがまた素晴らしい。
意外とアナログ的なんだが最近は
アイディアで見せる企画が選ばれている。
「やられた!」という感覚、意外性が
ポイントだと思う。


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山口一郎(vo)が歩いていく姿を追いかけるカメラ。
その進む先に次々と現れるタイポグラフィーのオブジェは、
山口の歌う詞……。歩く移動の速度とオブジェとしての
詞の出現が、絶妙なタイミングでシンクロする。
アナログ感あふれる手法で詞を空間的に見せることで、
一瞬ごとに、分解と再構築を繰り返しながら自己を
探求する歌の世界が表現される(4分47秒)。

関 和亮

1976年長野県生まれ。98年株式会社トリプル・オーに参加。
00年より映像ディレクターとして活動。04年ごろより
アート・ディレクター、フォトグラファーとしても
活動し、現在に至る。アイドルグループPerfumeのPV、
アートワークも手掛ける。
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めくるめく手づくりビジュアルと楽曲のデッドヒート
このMVはCGや合成技術を一切使わずに、
1シーン1カットでつくられている。
オブジェや仕掛けが立ち並ぶ中をボーカリストが
歌いながらすり抜け、カメラが併走撮影していく。
歌詞の文字はバラバラに分割されて、
立体オブジェとして陳列され、ある一点から
見ると歌詞が読めるよう巧妙に配置されている。
フリップアニメーションで歌詞と楽曲がシンクロ
したかと思うと立体文字に変化、水槽に落下する。
作者は繊細な装置調整と限界まで撮影リハーサルを
重ね、多くの撮影テイクから奇跡の一瞬を
産み出すことに成功した。まさに映像スタッフたちが
ビジュアルのライブセッションをやっているようだ。
「音楽」と「映像」。MVの2つの構成要素の主従関係が
絶えず入れ替わり、スリリングなデッドヒートを
演じるこの作品に、審査員たちはMVの未来を懸けたのである。