文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門奨励賞
やはりよく出来てる。
よどみのない流れが素敵です♪


2010年5月28日。マルチタッチデバイス、
iPadが国内で発売されたその日に、
Webに発表されたパフォーマンス映像。
銀座のアップルストアを背景に、男性が
「コミュニケーションの過去と未来」を語りながら、
iPadを使った手品を繰り広げる。
メディアの歴史が変わろうとする節目に、
タイミングや場所といった条件も生かした
プレゼンテーションが行われた。

内田 伸哉

1981年神奈川県生まれ。慶應義塾大学大学院で
電子工学を専攻。00年よりマジシャン。
07年より株式会社電通勤務。コピーライターと
して活動する一方、マジシャンとしても
新しい表現に取り組む。03年サーカスのプロデュース、
06年慶應義塾大学特別講義「奇術心理学」講師など、
幅広い活動を行う。
.

<受賞理由>
多くの人の興味を引き付けた秀逸な着眼点
iPadを使った街頭パフォーマンスの映像であるが、
iPadの機能の説明や、自らが開発したアプリ
ケーションの解説をするわけではなく、
作品タイトルが示す通り、iPadを使った
マジックのパフォーマンスである。
作品制作の背後には、デバイスへの習熟や
知識の獲得といった苦労があるはずなのだが、
いかにもマジックらしく、水面下の仕込みを
微塵も感じさせずに軽快なテンポで見る者を
楽しませてくれる。さらには、現在の科学力
ではマジックでしかできないことが、
将来的にはだれでも可能になるかも知れない、
という期待すら、見る者に与えてくれる。

YouTubeにアップされ、かなりの閲覧回数を
獲得しているが、それだけ多くの人が、
この映像に興味を示したということであろう。
マジックにiPadを使うという着眼点と、
そのエンターテインメント性が評価された。