ジェーン・エア  2023年3月☓日

東京芸術劇場 プレイハウス

S席 1階 U列 センターブロック マチネ

屋比久Ver. ネタバレあり。

 

上白石ジェーンに引き続き、屋比久ジェーンを見てきました。

2度目のジェーンエア。

 

 

素晴らしかったです!

 

 

 

 

 

 

今日も会場は満席

 

女性がほとんどでしたが男性もいました。

 

1幕70分、20分休憩で 2幕75分。

オンステージシートの方は、皆様、真っ黒な服を着ていて、さすが、統一感あり。

マナーがいいなあと思いました。

一方、観客席では、遅刻していらっしゃる方もちらほら。

 

 

今回は一階席最後列のセンターブロックでした。

双眼鏡必須の距離ではありましたが、

全体を見ることが出来ました。

 

前回は前方の注釈付きS席でしたので、見えてなかった部分がいくつもあったのがわかりました。

 

まずオープニングでローチェスターが舞台後方の木の付近に立っている事など知りませんでした。

 

また、キャストの方々が出演しないシーンでも、キャストが舞台の周りに立っていたり、ほとんど出ずっぱりなので、着替えるところなどもよく見えました。

 

 

 

キャストの感想です

 

ジェーン・エア

屋比久知奈さん

 

今回のジェーンは屋比久知奈さんでした。

 

細くて顔も小さい!

萌音さん同様、黒いロングドレスが似合う。 

上白石さんより、クールガールな感じでしたが、

ところどころ、目に涙が見えました。

 

屋比久さんも感情控えめ。

歌を完璧に仕上げています。

やはりエポニーヌを思い出す。

(屋比久さんの顔の骨格やあごの骨格はしっかりしていて、口の中が広くて、多分歌が上手い人のやつだと思いました。)

 

今回も上白石さんと同じで、ジェーンはほとんど笑わない設定。

 

2幕目、ジェーンとローチェスターが別れるところ。

前回は、ジェーンがあまり悲しそうに見えないと書きましたが、

今回はグッと来ました。

 

 

ヘレンバーンズ

上白石萌音さん

 

上白石萌音さんはヘレンバーンズ役で出演。

上白石さんのヘレンがまた完璧。

演技といい、歌といい、完璧。

短い出演時間でしたが、彼女が出てくるとなんかほっとする。

ここでも観客の涙をさらいました。

ヘレンが歌う「見える 神が〜」というMy makerという曲は何度か劇中で繰り返され、賛美歌のようにきれいな歌ですね。

 

 

 

 

今回見て感じた細かな見どころです!!

 

①美しい曲の数々。劇場に入ったときにぱっと目には入る美しい舞台セット。

 

 

②やはり笑わないジェーン!

 

 まさに塩対応(笑)

 

 

③そして、唯一無二の井上芳雄さん。ローチェスター!

 

主役はジェーンではあるけれど、ローチェスターの独唱が多いこと!

君のような良い人になれないという「As good as you」とか

ジェーンにプロポーズする「The proposal」とか

ジプシーの「poor sister」とか。

ジェーンが結婚式の後去ってしまう「Farewell,good angel」とか

まさに芳雄さん劇場でした。

「sirens」でかきあげる長い髪!

高音も若い時から変わらず美声。

セリフも彼のほうが断然多い気がします。

よくかまないなあ。スラスラと。

 

 

 

 

さらに配信でみたい、細かな見どころです。

(→まだ舞台を見ていない方はSKIPしてください。)

 

 一幕目

 

オープニング。

キャストの全員が揃う所!

冒頭、中井さんと仙名さんの歌の素晴らしさ!

両親に抱かれた赤ちゃんが、あっという間にジェーンのショールになる所!

 

 

子役ちゃんジェーンの素晴らしさ!

今回見たジェーンの子役の方が上手でした。

顔はキムスハさん似。

やりすぎない感じで自然でした。

 

 

そして、ヘレン役で出てくる屋比久さんや上白石さんの聡明さ。

ヘレンが歌う「見える 神が〜」というMy makerという曲。

 

 

ジェーンが始めて家庭教師としてアデールのところにやってきた時、

アデールの後ろでメガネをかけた召使い役の仙名彩世さんが、

ほら、ちゃんとジェーンにおじぎしなさい!と

アデールに何度も小芝居しているところ。

 

 

ローチェスターが馬に乗って登場するところ!

 

 

ジェーンが夜道で散歩している時に落馬した男が、自分の雇い主のローチェスターだということを、ジェーンは館で彼に会い初めて知るわけですが、

その時、ローチェスターの顔を見てもジェーンが驚いた感じがしない。何故?

 

 

ローチェスターがブランデー飲みながら、最初にジェーンと話をするところ。

ジェーンの答えが的を得ていると、「短剣で一突き」とかいうあたりが英文学っぽくて素敵。

日本語で言うなれば、ずばっと言うねえ!とか、そこまで言う!といった感じでしょうか。

 

 

ジェーンとローチェスターがいつのタイミングで恋に落ちたのかなとか考えたり、

両思いになった時のジェーンの幸せ感は笑顔なしで、どう表現されているのかじっくり配信で見たい。

 

 

1幕目、始めてジェーンの滞在中に火事があったとき、

ローチェスターは狂った妻のことをジェーンに隠したい。

だからジェーンが部屋に来てベッドの火を消してくれた時も、

「あの声だけ聞いた?」とか「顔は見なかった?」とたて続け様にジェーンに質問。

ジェーンが「NO」と答えると、更に、「あれは誰の声だと思う?」とローチェスター。

ジェーンが

「あの声は、召使いのグレイスだと聞いている。」と答えると

ローチェスターがホッとしているところ。

 

 

Secret Soulの歌詞は、原曲の歌詞に正しいのですが、やはり、、

「ハマりたくないけど、」とか、「崖っぷち」とか、うーん、歌詞が。

 

 

イングラム嬢達がやってきて、ローチェスターがジェーンを集めてみんなで集う所。

婚約者としてローチェスターがイングラム嬢を紹介。

ジェーンに気があるローチェスターが、チラチラとジェーンの顔を見るところ。

 

 

そこでのイングラム嬢達のジェーンへの塩対応!

あらためて、この作品は身分社会を表しているんだね。

イングラム嬢からみて家庭教師のジェーンはとても身分の低い女なのですね。

 

 

そして、あっという間に「sirens」

ここまで1幕があっという間です。名残惜しく、もう終わっちゃうの!と

思います。

 

 

2幕目

 

いきなり不動産鑑定士になるイングラム嬢。

 おいくらかしら?


ジェーンの歌う「portrait」熱唱。

 

あの方の歌う「gypsy」

高音でとっても美声。

 

結婚式のシーン。

早いこと、誓いを立てて、とっとと結婚しちゃいなさい!!早くっ!!!

 

その後、ジェーンはウェディングドレスのまま、現実を知りますが

その時のジェーンの顔。がっかりしているのか、やはり表情は変えないのか。

 

 

2幕目の瀕死のリード夫人の春野寿美礼さん

めちゃくちゃ上手いです。

神なんか信じないし、私は地獄行きという頑な叔母さんを死ぬまでしっかり演じていました。

最後も目を開けたまま死亡。

 

牧師の中井さんの熱唱。


brave enough for loveのラストで、

ローチェスターがアデールを膝に乗せるところ。

アデールを毛嫌いしていたのに、彼の心が変わったのがわかるし、

正面から見ると、椅子に並んだキャストがキリスト教の絵画のように美しかった。

 

「二人は一度別れる事になったけれど

こうしてまた一緒になってお互いを愛する機会得た。

その事を神に感謝し、愛する勇気を持とう。」

という歌。

 

 

などなど見どころ満載。

ワタシはお金を使い果たしてしまったので、どちら一方だけ配信を見ようと思います。

 

楽しみです!

 

 

 

→こちらは上白石ジェーンのネタバレあり版

 

 

→こちらは上白石ジェーンのネタバレなし版