私の愛は全部龍一が持っている | 50才の恋愛日記☆プラスワン
 
 
イルミネーションデートはたまたまだった

たまたま
龍一がレザークラフトショップに行きたいと行ったので
クリスマスのイルミネーションが奇麗な街にくりだしてそのままそこで夕飯を食べた
 
龍が案内してくれたおすすめの洋食屋さんはとても混んでいてテラス席しか空いていなくて図らずも
イルミネーションを見ながらの夕食になった


重なる嬉しい偶然
 

食事を終えたあと、
駅までの道のりを少し遠回りして
奇麗なイルミネーションを眺めながら歩いた
 

「一年って過ぎちゃうと早いよねー
そういえば、今年の春は花見をたくさんしたよね
梅も桜も」
 
「ああ、そうねー。
毎週二人で色んな公園に行っていたものね。
あの時は、、、
ホントに大変だったなー!」
 
イルミネーションを見上げた龍一の顔は晴れ晴れとしていた
 
 
龍一のことが心配でとても痩せてしまった私を見て友達は『葉子の身体が心配。彼と別れた方がいいんじゃないか』と言った
別の友達は『もし今フリーなら紹介したい男性がいる』と言った
仕事を探しているとき、龍一は自分をダメ人間と言って『僕と別れてもいいんだよ』と言った
前に少しだけ好きだった人が『久しぶりに会わないか?』と言った
 
 
以前の私だったら揺れていたかもしれない
でも私の心は少しも揺らがなかった
龍が元気になるのをただ強く信じて待った
 
 
以前の私はこんな風では少しもなかった
仕事なんかは別にして
恋愛では私の心はとても弱かった
相手の些細な言動や、メールやLINEのただの文字の羅列に
いつも心は振り子のように大きく揺れて不安でいつもいつも怯えていた
 
 
なのにどうして
今こんなに私の心は落ち着いているのだろう

 
 
私の愛のまるごと全部を龍一が持っているからか?
 

それとも龍一が
持っている溢れんばかりの愛情を
惜しみなく私に向けてくれているからだろうか?