龍一が優しすぎる件 | 50才の恋愛日記☆プラスワン



どうも!
ブログタイトルで年齢詐称し続けてるよーこです


どーしてもどーしても
書かずにいられないネタが出来たので
本日は「50才の恋愛日記:番外編」を



思い出の神社にドライブ
美味しい名物料理のランチ
帰ってきて龍一の手作りの分厚いハンバーグ
そして、
ラブラドライトのゴールドのピアスのプレゼント

という幸せフルコースの誕生日のお祝いを龍一にしてもらった次の日の朝

龍一は7時に家を出て
8:30に家を出ればいい私はのんびり支度をした

今夜も龍一の家に帰る予定だから
二日連続同じ服で出勤するわけにはいかないので
龍一のニットを借りるつもりだったけど見当たらない
ヤバイ、借りられそうな服はあれしか思いつかないよ
どうしよう、、、

龍一がゆうべパジャマに着ていた紺のパーカーが床に脱ぎ捨ててあった
新しいしカッコいいしこれでいいや

箱からピアスを取り出した
華奢なゴールドのフックに涙の形の石がついている
フックピアスだから失くさないように気を付けないとね

髪をアップにすると耳元でユラユラ揺れてとっても綺麗だ

会社に行く途中何度も指で触って
幸せ気分をかみしめた

龍一が私の誕生日のために選んでくれたピアス
アクセサリーショップでピアスを吟味する龍一を思い浮かべると思わず顔がほころぶ

今日は忙しい
ニット帽とマスクを外しながらビルに入った

ジャケットを脱ぐと龍一のパーカーが少しだけ汗臭いことに気が付いた
パジャマにしていたもんね、、
会社に置いてある黒のパーカーに急いで着替え
ま、二日連続同じ服で出勤というのは免れた

カフェラテを淹れてグビビと飲んで
猛烈スピードで仕事をこなした

お昼になってコンビニに行き何食べようかなー
ピアスを触ろうとして


お腹がギュっとなった


え、、、

嘘でしょっ!!!!
ピアスがない!!!!!!!

茫然として何度も何度も耳たぶを触った

どうしよう
昨日龍一に貰ったピアス

何も買わずにコンビニを出て探しながら戻った
オフィスのビルに入る前にニット帽とマスクを外したからそこに違いない
昼休み間中ずっと探したけど見つからな

お昼休みの後は会議に入っていた
会議が始まるまで
トイレと給湯室と自分の机の周りを急いで探した

会議に少しも集中できない
集中しろ

17:30の定時を待ってオフィスの中を探した
私が膝をついて机の下を探しているので同僚が驚いていた
人の目なんか気にしてられない
もう探す場所がない
やっぱり外だ

龍一に
「本当にごめんなさい!
ピアスを落としちゃった!
オフィスにないからこれから通勤路を探すので遅くなります」

とLINEして急いでオフィスを出た

暗すぎてよく見えない

フックタイプだから気をつけなきゃって思ったのに!
失くすなんて私は大馬鹿だ

悲しくてなさけなくて涙が溢れてきた

通勤路を何度も往復して1時間半ぐらい過ぎたときスマホがバイブした

「残業だった!今LINEを見たよ!」
「もう遅いし寒いから探すのを止めてすぐに帰っておいで!」
「あやまらなくてもいいんだよ!僕は気にしてないから!」
「既読にならない!!!!こんな時に残業なんてごめんよ!」

龍一から立て続けにLINEがきて
すぐに電話がかかってきた

「葉子!今どこにいるの?」

「会社の近く、見つからなくて、、」

「落としちゃったのはしょうがないよ!すぐに帰っておいで!」

「だって、龍一にもらった大事なピアス」

「 明日同じのを買ってあげるから。僕が葉子の会社の最寄駅まで迎えに行くから一緒に帰ろう。駅についたらLINEするからね。」

龍一の言葉にまた泣いてしまった
暗くて誰も気付きませんように

ホームで龍一が待っていた

「何て顔してるの(笑)」

「本当にごめんなさい」

「僕は少しも気にしていない。明日休みだから同じピアスを買いに行ってくるね。その片方だけのピアスは僕におくれ。ネックレスにして僕が着ける。」

「私はこれでいい」

「僕もラブラドライトを身につけたいから(笑)同じのもう1組あったと思うんだ。葉子を喜ばせたくて贈ったのに、葉子がそんなに落ち込んでちゃ困る(笑)失くしちゃったメンゴメンゴって言ってればいいの。パワーストーンだから葉子の身がわりになってくれたのかもしれないよ。」

「ごめん、、」

「今日は外食にしようか?忙しくて何も食べてないんだ。山ほど食べたい。大盛りラーメンは?」

「ラーメンは無理かな、、すぐ作れる生姜焼きにしよ」

「血糖値が下がり過ぎてて待てない。クラクラするよ。」

外食で山ほど食べたらお金勿体ないし、とりあえず売店で菓子パンひとつ買ったら?生姜焼きを山ほど作るから 10分で」

龍一は駅の売店で菓子パンを買ってムシャムシャ食べた

「あー、、クラクラがおさまったよ。」

「そういえば私もお昼抜きだ ピアス探してて」

「葉子は、もー、、」



ギュッと手を繋いで
家へと急いだ