「それくらいで済んで
よかったじゃない！」
これ、
人に言われると
モヤモヤする。
確かに、
全摘手術と
ホルモン治療しかしてない。
抗がん剤も、
放射線もしてない。
再発転移も
今のところない。
薬の重い副作用もないし、
疼痛もないし、
経過は順調。
がんになる前と
変わらない生活をしてる。
想像してた
「がん患者の生活」
とは全然違ってて、
ラッキーだと思う。
でもね、
がん患者じゃない人に
「その程度」
扱いされるのは、
違うんだわ
常に
再発転移の恐怖がある。
死がちらついてる。
全然、
その程度、
じゃないから。
その程度扱いするなら、
このがん細胞、
あんたがもらってよ。
「その程度」
なんだから、
別にいいよね？
たいしたことないもんね？？？
そんな気持ちになる。
がんになる前は、
励ましてるつもりで
私も同じようなこと
言ってたような気がする。
そんな過去の自分を
思い出すと、
ほんとに心底
恥ずかしいやら、
申し訳ないやら。
言ってる方に
悪気がなくても、
相手が傷ついたら
悪なんだよ。
本当に申し訳ないことした。
がんになってからは、
変に励まそうしない。
でもそうすると、
なんて声を
かけていいかわからない。
言葉に詰まることが、
ますます多くなった。
でも、
私と同じ嫌な気持ちに
させるくらいなら、
人との距離が
離れてたほうがいいのかも。
今まで出来てた
SNSでのコメントも、
いろいろ考えてしまって
しにくくなってしまった。
「それくらいで済んで
よかったじゃない！」
この言葉、
家族でも言わないで。
傷つくだけだから。
言われて
嫌な気持ちになった自分を
責めないでほしい。
傷ついて当然だから。
全摘したアンバランスボディに
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