煌祭夜 | ぽんたびじるし。

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猫のこと、ゆずのこと、日常のことをぽつぽつと。

いつも、仕事前の朝のちょっとした時間や昼休みに本を読むのですが、今日はその本を忘れてきました。

朝からショック…(><;)

今日から新しい本を読むところだったのにー!

もう仕事やる気わかない。(おい)


毎日少しずつ読むので、読んでいる量はあまり多くないのですが、昨日読み終えた、「煌夜祭」(多崎礼 著)という本が面白かったです。

専門的な見地や評価はさっぱり分かりませんが、「この物語好きだなぁ」と思う本に久しぶりに会えた気がします。

私は大抵好きな作者の本を延々読んでいくので、どれもそこそこに面白いんですが、「煌夜祭」はすごく、心から、いいな~と思った。


2人の“語り部”によって語られる、過去のできごと。

ただの短編ファンタジーかと思いきや、それらが“語り部”を通してどんどん収束していく様が見事です。

とても悲しい物語なのだけど、大きく見ると未来に向かってる。

歴史の波にもまれながら、あるいはその歴史の一端を担いながら、その中で描かれる登場人物たちそれぞれの生き様が好きです。


あとがきによると、この「煌夜祭」は、作者が17年間投稿を続けてきて、初めて賞を受賞した作品なのだとか。

17年ってすごすぎる…。

他の本も読んでみたくなりました。