「考えない大人になるくらいなら、死ぬまで中学生でいるべきだ」
宣伝用のチラシに書かれていたそのコピーに惹かれて、「中学生円山」を観に行きたいなあと思っています。
映画は数年に1度観るか観ないか程度にしか行かず(図書館戦争は2回観に行ったけど)、大抵「観たいなあ」で終わるので、行かない可能性も濃厚ですが。
クドカン作品だから、たぶん9割くだらないんだろうな…とは思うのですが(褒め言葉)、キャッチコピーがどうにも気になってたまらない。
高校時代、私たちの学年の学年主任をしていた先生がよく言っていました。
「いいか、考えろ」
その先生の担当教科は物理で、私は物理を選択していなかったのであまり接点はなかったのですが、学年集会などでよく聞いたその台詞は覚えています。
当時は何とも思っていなかったのですが、卒業して数年経ってから、この言葉の持つ意味が、その先生が繰り返しこの言葉を使っていた意味が、分かるようになってきました。
だから、なのかもしれません。
ずっとそのキャッチコピーが頭に引っかかっているのは。
…これは、観に行けってことなのかなあ。ああでも、絶っ対くだらないに決まってるのに(笑)
そのくだらなさを確かめてくるっていうのも、アリかもしれない。レビュー読んだらちょっと不安になってくるんですけど(笑)
少し戻りますが、その学年主任の先生の話。
「いいか、考えろ」もですが、高校時代の学年集会で、聞いた瞬間かなりの衝撃で、ずっと頭に残って離れない言葉があります。それが、
「自分の自由を主張するなら、まず他人の自由を保障しろ」
いつまでも友達とのおしゃべりをやめない生徒に、「お前たちにはしゃべる自由があるかもしれないが、他の生徒には話を静かに聞く自由がある」という話をして、出てきた言葉でした。
あの瞬間の衝撃たるや。
私は「話を静かに聞きたい側」の生徒で、しゃべっている同級生たちを鬱陶しく思っていました。
でも、そういう場合は、大抵連帯責任でまとめて怒られて、下手すると「注意をしないのも悪い」みたいな理屈に突入することが多い中、そういう注意の仕方をした先生は、初めてだったんです。
「静かにしろ!」じゃなくて、「自由を保障しろ」って…もうね、稲妻が走りましたよ(笑)
それ以来、ずっと自分の中に留めている言葉です。座右の銘なんて大層なものでもありませんが、大事にしています。
実行するのはなかなか難しいんですけどね(;^_^A
気がつくと、自分が正しいと、自分の権利ばかりを主張している自分がいて。
でも、そういう自分に気づかせてくれるのも、この言葉があるお陰かな、と思っています。
過ちを繰り返すとしても、気づかないでいるよりは、気づいて自省できる方がずっといいはずだと思うので。
「中学生円山」からなんだか話が逸れましたが、ちょっと真面目に語ってみました(笑)
この言葉を頭に置きながら、タバコの煙がとにかく死ぬほど大っ嫌いな私は、「タバコを吸う自由」と「タバコの煙を吸わない自由」をどう擦りあわせていけばいいのか、よく考えています(笑)