そこにいた | ぽんたびじるし。

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猫のこと、ゆずのこと、日常のことをぽつぽつと。

一昨日の晩、みんなが寝静まった頃(私は起きてた)ぽんたが騒ぎ出しました。

窓の外を見ていたのですが、「にゃおん?にゃおん?」と鳴きだして、私の部屋や居間を行ったりきたりして、窓の外の何かを追っている模様。

こういうことはたまにあります。

庭に他所の猫がいたり、鳥がいたりすると、興奮して目をまん丸にして、鳴きながら窓から窓へ駆け回るのです。


でも、一昨日の様子は、いつものそれともまた違っているように見えました。

外に向かってではなく、私に訴えるように駆け回りながら「にゃおん?」と鳴くのです。
そして、最終的に私の部屋の出窓の斜め前に見える、父の部屋の壁をじーっと見つめていました。


「たびちゃんかクロフがいたのかな?」と、直感的に思いました。

そう思いたかっただけなのかもしれませんが。


翌朝母に話すと、「ネズミでもいたんじゃない?」と一蹴されてしまいましたが、誰に迷惑をかけるわけでもないので、私は勝手に思い込むことにします。


目を凝らしても何も見えなかったけど、呼びかけても何も聞こえなかったけど、ぽんたには見えていた。そして私に、伝えようとしてくれた。


びっくりしたけれど、涙が出たけれど、幸せな夜でした。