ぽんたは、くろまる他数名とお留守番。
夜、母ちゃんがいないなら仕方ねぇとばかりに、私にべったりひっついて眠るぽんた。
ふっふっふ、目論見通り。
母が家を空けると、こういう特典が私に舞い込んでくるのです。
ご飯をあげるのも私。遊んであげるのも私。一緒に寝るのも私。
こりゃあ、くろまる株急上昇だぜ。母を抜いた。ぽんたは私のもんだ。
そんな風に思い始めた頃、母が帰ってきます。
でも大丈夫。ぽんたと私の間には、母がいない間に芽生えた絆があるはず。誰にも引き裂けるはずない。
絆が…そう……絆が………なかった。(´д`lll)
毎度のお約束。
母が帰宅した次の夜、ぽんたはあっさりと私のベッドから母の布団に乗り換えやがりました。
薄情者ー!裏切り者ー!!
ぽんちゃん、その人はね、ぽんちゃんを捨てたの。ぽんちゃんを捨てて、一人だけ楽しんでいたのよ。
そう言い聞かせても、分かってくれるはずもなく。
またしても再確認しました。私は2番目の女だと。一切包み隠さない様が、いっそ清々しいわ。

くそぅ…かわいいな!!
でもねぽんちゃん、こんなこと、猫だから許されるのよ。人間だったら修羅場よ、修羅場。
複数の女を渡り歩くなんて、私そういうチャライ男大嫌いなんだから。
と、猫に言っても意味はない。意味がないどころか、虚しいだけですね。
2番目の女らしく、あなたが帰ってくるまで、お布団あたためて待ってます。